車の中で休憩したり仮眠したりするときに、目隠しのカーテンがあると便利です。この歳になって、いまさら寝姿を見られたところで何の実害もありませんが、強い日差しを避け、温度の上昇を抑えて少しでも安息に過ごしたいところです。
車用の目隠しには大きく分けて2種類あります。サンシェードとカーテンです。サンシェードは窓ごとに吸盤で取付けるのが主流です。エブリィには窓が全部で8枚あります。とくにフロントとリアは面積が大きいので、全てを取付けるのには時間も労力も必要です。
あー疲れた、ちょっと寝よ……というときに、そんな面倒なことはやってられません。取付け終わったころに眠気が醒めちゃったりして。ここはやはりカーテンがよさげです。
カーテンの取付方法はいろいろです。カーテンレールで常設するやり方もあれば、通した紐をアンカーに引っ掛けて吊るす簡易なタイプもあります。紐吊り式は紐が緩んでカーテンが下がったり、力を入れ過ぎるとアンカーから紐が外れてしまったりと、扱いに難儀しそうです。
イレクターパイプで組んだ天井収納にカーテンレールが付けられないか考えてみました。車体にサイドバーを固定しているメタルジョイントに直付けするか、サイドバーに取付けるかのどちらかです。
手元に短めの金属レールが余っています。透明カーテンを吊るために買ったのですが、天井面が曲がっていて隙間が開くのでプラスチックレールに変更したからです。これを後部座席の窓用に取付けてみました。イレクターパイプに取付金具を噛ませます。
取付金具は矢崎のではなくスペーシアの棚受金具 (JB-701) です。27.5φ用となっていますが、2枚の金具を噛み合せてネジで締める式なので 28φのイレクターパイプにも問題なく使えます。その棚受金具に壁付け用の金具をネジ留めしてカーテンレールを固定します。

[サイドバーにカーテンレールを取付けた]
カーテンレールは伸縮式で、0.7m-1.2m の範囲で調節できます。壁付け用金具は外レールと内レールで奥行きが違います。2ヵ所留めれば十分です。前席との境にあるピラーの内装はかなり膨らんでいてレールが当たります。試行錯誤の末、細かい芸をして窓の前端までカバーすることができました。
金属製でも手で曲げられるレールが市販されています。けど値段が高いからやめました。ニトリの 0.7-1.2m は税込 399 円と、プラスチック製よりも割安です。買わなくてもすでに手元にあるしね。
ドラレコの室内カメラの調整がなかなかうまくいきません。自分の左右にいる車やバイクを確認するために利用するつもりでしたが、車内と外の露出が合わずに外の景色が白トビしたり、運転席や助手席のヘッドレストが映り込んだりで、思うようにいかないのが悩みの種です。
発想を変えて、カメラの位置をもっと後部座席寄りへ移動することにしました。スチール製のパーツを組み合わせて、カメラを後ろに移動します。本当は間仕切りカーテン近くまで持っていきたかったけど、ケーブルの長さが足りなくて途中までで妥協しました。

[室内カメラを後ろにずらしてみた]
カメラの位置を後ろにずらすことで、前席のヘッドレストの映り込みはなくなりました。レンズの向きを上下させて、リアウインドーやサイドウインドーの景色が白トビしないように調整します。このあたりの作業は現場合わせです。
上方から回り込むようにしたから、運転中や車内作業時に室内カメラと接触する頻度は減りそうです。ただし走行中の振動で画像の安定性に一抹の不安があります。そこで天井レールを留めているクリップとカメラとをテグスでつなぎ、テンションをかけて引っ張り上げるようにしました。
絶えず上に引っ張る力が働くことで、中空のカメラの上下動を軽減することができそうです。まぁ、段差で車がドドンと上下するときは、カメラも上下するのはやむをえません。そんなときはたいていモニターを見てないし、通常運転時に微振動程度であれば問題なしです。
あれこれやっているうちに、ドライブレコーダーの画像が安定してきました。後部座席の窓とクォーターウインドーの外の状況を確認するのが主な目的です。これはほぼ達成できそうです。
オーバーヘッドシェルフの強度がもう少しあるといいのになぁ。クリップで何かを留める程度のことは問題ないのですが、かなりグラグラしています。内側に金属プレートをかます程度では、解消するのは難しそうです。
センターに突っ張り棒でもかませますか。地震のときの家具転倒防止用みたいなやつ。でも天井材がペコペコしててヤグイから、買っても無駄になりそうな気がします。とりあえず様子見ですね。
3カメラ独立式のミラー型ドラレコは、当初の思惑が外れて使い勝手がよくありません。室内カメラがデフォルトで起動時の画面に指定できないのと、露出が車内に合って窓の外が白トビぎみです。左右の窓から車外を確認するのが目的でしたが、かなり見づらいのが難点です。
販売社に問い合わせたところ「カメラを下向きにしたらどうか?」との頼りない返事でした。カメラの視界の上部にリアウインドウがくるように、すでにしっかり下向きです。ここは自分で解決するしかなさそうです。無い知恵絞って、あれこれ検討してみました。
まず、 ND フィルターで画面全体を暗くするのは、自動補正で元の明るさに戻されてしまうので NG です。窓にスモークフィルムを貼るのは、一見よさそうに思えますが、窓からの光が減って車内が暗くなるから効果は半減しそうです。ないよりマシの世界ですね。
そこでカメラの視界に明るい部分を作り、全体の露出を抑える手を考えました。販売社の「カメラを下向きに…」という言い分は、たぶんこの効果を期待してのことだと推察します。一般的に、室内カメラの下方(前席部分)はフロントガラスからの光で明るくなっています。
カメラの上か下に白い紙を当てて、それを映り込ませる手を思いつきました。超広角といってもレンズの周りを赤外線 LED の分厚いリングが囲んでいます。実際にやってみると、かなり突き出た形にしないと映り込むところまでいきませんでした。あきらかに邪魔です。
そこでハイルーフの天井部分に銀シートを垂らして、その反射光を映し込むことにしました。ミラー型のモニターは横長だから、上下はカメラの視界の一部しか表示されません。上部の銀シート部分はモニターに表示しないようにすればいいことです。

[銀シートで明るさのバランスを調整してみた]
あれこれやってみて、少し改善できました。後部座席のカバーを白っぽいのにするなど、車内をなるべく明るくするよう工夫すれば、もう少し外が見やすくなると思います。
室内カメラは、暗いときは赤外線 LED が点灯してモノクロ画面に切り替わります。赤外線 LED は室内を照らすのが目的だから、黒テープを貼って赤外光を遮断しました。こちらが見たいのは窓の外の状況です。車内の様子じゃありません。
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