2016/09/27(火)ADSL はいつまで続く?

 パッションフルーツの実をひたすら楽しみにしている、写真スタジオの奥様からの相談です。店で使っている ADSL の料金が高いような気がすると言います。聞いてみたら、月々 4,300 円ほど払っているとか。ずいぶん高いですね。

 契約は 40Mbps で、もう 12 年もほったらかしでそのままだそうです。当時はそんなもんだったのかもしれません。いまならもっと安く利用できます。回線状況を調べてみると、NTT 収容局までの距離が 2,380m、伝送損失が 32db でした。

 机上の計算値だから鵜呑みにはできないとしても、契約が 40Mbps でも 12Mbps でも実効速度はあまり変わらない気がします。回線速度をチェックするサイトの URL を教えて、実際に測ってもらうことにしました。朝、昼、夕方、夜と、時間をずらして測れば大体の予測はつきます。

 これがきっかけで、ADSL 接続サービスの実態を調べてみました。NTT 東西は、今年6月末でフレッツ ADSL の新規受付を終了しています。もともと料金が高いし、プロバイダーが別に要るしで、新規に申し込む人は少ないと思いますが、「終了」となると「あ、そう」と聞き流すわけにはいきません。

 ADSL 事業を推進していたアッカネットワークスは、イー・アクセスに吸収合併され、イー・アクセスもワイモバイルに名前を変えたあと、ソフトバンクに吸収合併されています。現在、ADSL 事業はソフトバンクが一手に握る形です。NTT の電話回線を利用と言いつつ、ADSL はソフトバンクか・・・

 NTT をはじめ au や他の企業が ADSL から手を引いているのに、全部握りこんでしまって大丈夫なんですかねぇ。アナログ電話の交換機はもう製造をやめているそうだし、21 世紀になってから固定電話の契約数は6割以上も減っています。

 ADSL は、いずれそのうちなくなる可能性が大です。でもあと数年は一方的に打ち切られることはなさそうです。プロバイダーがやめてしまって、ほかに変わるハメになるかもしれませんが、使えなくなることはないでしょう。
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