2019/07/23(火)災害時には思わぬ落とし穴が…

 地震や風水害で電気・ガス・水道などのライフラインが止まったときは、普段どおりの生活ができなくなります。いま住んでる場所は高台だから津波や水害の心配はないけど、少し下ると被害を受けそうな地域があります。何かあってもすぐに復旧すればいいのですが…

 まず停電すると困るのが日ごろ利用している電気製品が使えなくなることです。冷蔵庫や洗濯機などの家電製品はもちろん、AC 電源を使う給湯器なんかも使えなくなります。断水してないのに風呂が使えなくなるのは、日常生活の中ではあまり意識しない盲点です。夏なら水のシャワーでもいいけどね。

 以前使ってた風呂釜は乾電池式で、電池切れしたときに買い置きがなくて、風呂に入れず往生したことがありました。その代わり停電になっても使えましたが、いまのはダメです。AC 電源がないとまったく機能しません。こういうのって身の回りにずいぶんありそうです。

 洗浄トイレは、壁のリモコンは乾電池なので本体との通信はできますが、洗浄シャワーや便座の保温機能は使えなくなります。ウチのはタンク側で手動排水する式だから流すことはできます。断水してなければ水洗トイレはなんとか使えそうです。(よかった)

 固定電話は、ダイヤル式の電話器を用意しておけば通話できます。相手先の状況にもよりますが、固定電話・携帯電話・IP 電話など、どれかがつながれば連絡がとれます。通信手段は複数あると災害時にも安心です。全部解約してスマホ1台だけ…なんてのは危ない選択です。

 停電時にいちばん給電したい家電製品は冷凍冷蔵庫…という調査結果があります。食べ物の確保はサバイバルの要です。冷凍冷蔵庫の中には食料品がぎっしり詰まっています。非常用の電源で冷凍冷蔵庫が動かせないか、一通り検討しましたが、かなり大掛かりな給電設備が必要です。起動電力が大きいのと、24 時間連続給電というのがネックです。

 冷凍冷蔵庫と専用冷凍庫の中身は諦めるしかなさそうです。短時間で復旧すればいいけど、停電が2~3日続いたらアウトです。保冷機能を失った冷蔵庫内の食品は、調味料など賞味期限の長いものを除いてせいぜい2日も持てば御の字です。香辛料を使ったカレーなんかも傷みは思ったより早いというから、せっせと食べるしかないでしょう。

 専用冷凍庫は、なるべく下のほうの段に冷凍品をかためて詰め込んでおけば、食品自体が保冷剤の役割を果たして意外と持つもんです。停電中の冷凍庫は冷やす機能を喪失しています。発砲スチロールの箱があれば、それに詰め直すのも選択肢のひとつです。隙間なく詰め込む…これが秘訣なんだとか。当面食べる分だけ保冷剤代わりに冷蔵庫に移しといて、あとは蓋を開けずにじっと我慢の子です。

 災害時の情報源は、テレビ(地上波・衛星・ケーブル)のほかに、インターネット TV や SNS、ラジオなどがあります。一般的にテレビやラジオの放送内容は広域的で、身近な情報はツイッターなどネットのほうが多いかもしれません。こちらからも近況が発信できます。

 ただし、あまりネット情報に頼り過ぎるとデマやガセネタをつかまされる可能性が高くなります。ほかを見ずにスマホの画面ばかり見ていると落とし穴にはまるかも…(「トラが逃げた!」なんてね)。
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