2019/07/27(土)水道とガスの代用を検討する

 災害時には停電だけでなくガスや水道も止まってしまう可能性があります。大地震のときには、これらのライフラインはすべて停まってしまうと考えておいたほうがいいでしょう。その際は、2~3日で全て復旧する見込みは薄そうです。数日から2週間くらいは不便な生活を余儀なくされる覚悟をしておくべきです。

 停電は充電式バッテリーがあれば2~3日はしのげますが、それ以上となると追加で充電できる設備が必要です。ケータイやスマホ・タブレット PC の電源は最低でも確保したいですね。小電力でもソーラー発電設備があればその程度の電力は確保できそうです。100W パネル1枚程度の出力でもあるとないとでは大違いです。

 水は天然水のペットボトルがあれば飲料水は確保できます。一人あたり 2L のペットボトルで1日分として、6本入りの元箱を2箱は用意しておきたいですね。自治体の給水サービスは、あくまで飲料水と料理用です。飲料水で水洗トイレや風呂まては賄えないから、こちらは雨水タンクを用意しておくと安心です。

 雨水タンクの水は日常的に、家庭菜園や鉢植えの水やりにも利用できます。水道水は下水代と連動しているから、土に浸み込む用途に使うと不経済です。なるべく雨水を利用したいところです。ずいぶん前から検討しているけど、置き場所の問題もあってなかなか設置できないのが現状です。(そろそろ真剣にやらないと)

 プロパンガスと違い都市ガスは、元からの供給が停まってしまえばそれまでです。台所のコンロと風呂が使えなくなります。調理はガスボンベ式のポータブルコンロがあれば何とかなります。できれば複数台あると助かります。登山やキャンプに使う携帯コンロもあれば活躍しそうです。いざとなれば庭にブロックを積んでカマドを作り、材木を燃料にする手もあります。

 調理用の火は何とか調達できても風呂を沸かすのは大変です。夏場は水のシャワーでもいいけど、それ以外の時季は辛いですね。やかんや鍋でお湯を沸かしてタオルで拭く程度のことしかできないかもしれません。「ここは尾瀬ヶ原の山小屋だ」と自分に言い聞かせるしかないでしょう。(たまにはいいかも)

 子供が大きくなって、もうキャンプに行くことはないだろうと、テントも含め道具類をすべて処分してしまいました。とっときゃよかったですね。地震で家がつぶれても庭で生活できたのに…

 大人ひとりがゆったり寝られる程度のテントは、そのうち買うつもりでいます。単体のドーム型でもいいけど、雨降りに備えて隣に調理する場所くらいは確保したいと思います。でも、ファミリー用テントってそこそこ広い場所がないと張れないんだわね。設置スペースの問題もあるから、やっぱりタープにしとこうかな。

2019/07/23(火)災害時には思わぬ落とし穴が…

 地震や風水害で電気・ガス・水道などのライフラインが止まったときは、普段どおりの生活ができなくなります。いま住んでる場所は高台だから津波や水害の心配はないけど、少し下ると被害を受けそうな地域があります。何かあってもすぐに復旧すればいいのですが…

 まず停電すると困るのが日ごろ利用している電気製品が使えなくなることです。冷蔵庫や洗濯機などの家電製品はもちろん、AC 電源を使う給湯器なんかも使えなくなります。断水してないのに風呂が使えなくなるのは、日常生活の中ではあまり意識しない盲点です。夏なら水のシャワーでもいいけどね。

 以前使ってた風呂釜は乾電池式で、電池切れしたときに買い置きがなくて、風呂に入れず往生したことがありました。その代わり停電になっても使えましたが、いまのはダメです。AC 電源がないとまったく機能しません。こういうのって身の回りにずいぶんありそうです。

 洗浄トイレは、壁のリモコンは乾電池なので本体との通信はできますが、洗浄シャワーや便座の保温機能は使えなくなります。ウチのはタンク側で手動排水する式だから流すことはできます。断水してなければ水洗トイレはなんとか使えそうです。(よかった)

 固定電話は、ダイヤル式の電話器を用意しておけば通話できます。相手先の状況にもよりますが、固定電話・携帯電話・IP 電話など、どれかがつながれば連絡がとれます。通信手段は複数あると災害時にも安心です。全部解約してスマホ1台だけ…なんてのは危ない選択です。

 停電時にいちばん給電したい家電製品は冷凍冷蔵庫…という調査結果があります。食べ物の確保はサバイバルの要です。冷凍冷蔵庫の中には食料品がぎっしり詰まっています。非常用の電源で冷凍冷蔵庫が動かせないか、一通り検討しましたが、かなり大掛かりな給電設備が必要です。起動電力が大きいのと、24 時間連続給電というのがネックです。

 冷凍冷蔵庫と専用冷凍庫の中身は諦めるしかなさそうです。短時間で復旧すればいいけど、停電が2~3日続いたらアウトです。保冷機能を失った冷蔵庫内の食品は、調味料など賞味期限の長いものを除いてせいぜい2日も持てば御の字です。香辛料を使ったカレーなんかも傷みは思ったより早いというから、せっせと食べるしかないでしょう。

 専用冷凍庫は、なるべく下のほうの段に冷凍品をかためて詰め込んでおけば、食品自体が保冷剤の役割を果たして意外と持つもんです。停電中の冷凍庫は冷やす機能を喪失しています。発砲スチロールの箱があれば、それに詰め直すのも選択肢のひとつです。隙間なく詰め込む…これが秘訣なんだとか。当面食べる分だけ保冷剤代わりに冷蔵庫に移しといて、あとは蓋を開けずにじっと我慢の子です。

 災害時の情報源は、テレビ(地上波・衛星・ケーブル)のほかに、インターネット TV や SNS、ラジオなどがあります。一般的にテレビやラジオの放送内容は広域的で、身近な情報はツイッターなどネットのほうが多いかもしれません。こちらからも近況が発信できます。

 ただし、あまりネット情報に頼り過ぎるとデマやガセネタをつかまされる可能性が高くなります。ほかを見ずにスマホの画面ばかり見ていると落とし穴にはまるかも…(「トラが逃げた!」なんてね)。

2019/07/22(月)緊急時の電源をどうするか?

 NTT の固定電話は、ダイヤル式電話器があれば停電時でも通話できます。FAX やボタン式電話機でも電源さえ確保すれば使えます。短期間の使用なら、パソコン用の無停電電源装置を流用してもいいでしょう。

 日ごろ AC 電源から充電しておいて、停電した時は充電式バッテリーで駆動するやり方です。いまどきの電源装置は USB 給電もできるから、スマホやケータイの充電もできます。パソコンがノート PC で緊急用電源が必要なければ、中古のダイヤル式電話器のほうが安く済むかもしれません。どちらがいいかは個別事情によります。

 電話がつながり、スマホやタブレット・ノート PC が使えれば、災害などで停電してもライフラインは確保できます。ただし、昨今の災害をみると、復旧するまでにずいぶん時間が掛かる場合が多いのがわかります。2~3日しのげればいいというわけではなさそうです。そうなると自家発電するシステムが必要になります。

 停電時に給電したい家電品のトップは冷凍冷蔵庫だそうです。食料品が詰まってるからね。短時間で復旧すればいいけど、夏場に1~2日停まるとアウトです。最近の冷蔵庫は定格電力だけみると省電力化されていますが、起動電力が大きいのでかなり大きな発電機でないと動きません。モーターやコンプレッサーで動く家電は皆そうです。

 真っ先に思いつくのは燃料で動く自家発電機です。家庭用はガソリンやガスボンベを使うタイプが主流です。ガソリンは車の燃料タンクにあるし、ガスボンベは長期保存が利くのでストックしておいても劣化しません。難点は騒音が大きいことと、稼働時間が数時間と短いことです。冷蔵庫のように 24 時間連続運転の家電は燃料のお守が大変です。

 緊急時にしか使わないから、いざ停電となったときに車の燃料タンクが空だったり、動かしてみたら爆音で深夜まで稼働させるのが憚られたり、何かと問題を抱えた装置です。離れた畑で使うなど日ごろから馴染んでいればまだいいけどね。予算的には数万~十数万円といったところ。

 購入費は抑えられても日ごろ利用しないのでは宝の持ち腐れになりそうです。その点、太陽光発電はインバーターと蓄電装置があれば日ごろから使うことができます。日常生活に使えて、いざというときは非常用にもなるのが利点です。問題なのは、大出力のシステムは百万円単位の設備投資になることです。電力会社に売電して元手を回収することは可能ですが、初期費用がかさみます。

 電力会社に売電せずに自家消費する目的でソーラーパネルを設置する家庭が増えているそうです。蓄電池を利用して、発電しない夜間でも使えるようにするシステムが主流です。小電力でよければ数万円でキットが売られています。自家発電で電気代を抑えるというよりは、日ごろ使いながら緊急時に備える、といったスタンスです。

 これに挑戦してみようと思いたち、いろいろ調べてみましたが、実用化するにはいくつかハードルがありそうです。まず何をやりたいのか? 話はそれからですね。
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