2017/01/19(木)二度目のテーブル塗り直し(3)

 ダイニングテーブルを塗り直すことになり、事前に調べておけばよかったとの反省点がいくつかあります。まず第一は古い塗装を剥がす方法です。薬品を使った剥離法があります。今回はダイニングルーム(平たく言えば台所)で作業をする前提だったので、劇薬に相当する剥離剤は使わないことにしていました。

 実際に塗装を剥がす段になって、なかなか剥がせないのに業を煮やし、剥離剤の使用が頭をよぎりましたが、このやり方は後で丸洗いするのが前提です。とくに一部でも木部が剝き出しの場合は、念入りにする必要があります。台所でテーブルを丸洗いなんて、とてもできる話じゃございません。いくら切羽詰まっても、毒食らわば皿まで(じゃなかった、テーブルまで)というのは、いただけませんね。

 もうひとつの選択肢は、電動カンナで表層を削り取る方法です。マシンの操作法など技術的な課題があるものの、これがいちばん堅実で手っ取り早いやり方のようです。我が家のダイニングテーブルは、無垢材を寄木した天板です。2~3ミリ削ったところで問題はなさそうです。今回は見送りましたが、次回はこの方法が最有力候補です。(表層が貼り合わせの場合は不可)

 今回は、削りムラや若干の凸凹もありましたが、油性ニスの重ね塗りの段階まで進めることができました。あと何回か塗れば完成です。来週、家内が旅行で不在の時に、一気に勝負をかけるつもりです。(勝負!というほどのことでもないか…)

 このテーマの初めに、前回塗り直したのは「何年か前」と書きました。初めて塗り直したときの話です。記憶をたどれば、そのとき使った研磨剤や水性ニスを調達したホームセンターがオープンしたのは、確か 2014 年の暮れ近くでした。ということは、長くてもまだ2年くらいしか経っていないことになります。そんなんだったんですね。

 水性ニスの塗装面は、濡れたコップを置くと後で輪染みができていました。今回塗った油性ニスは、輪染みができません。水をはじくからのようです。乾きが遅いとか資材を溶剤で洗わないといけないとか言うけど、耐久性を優先するならやはり油性ニスですね。今回の選択は間違っていなかったみたいです。(と勝手に確信)

 最終的には前回同様、蜜蝋(Aタイプ)で表面をコーティングするつもりです。本当は定期的にコーティングするといいのですが、ついつい放置してそのままです。その結果が今回の塗り直しにつながりました。できればあと5年はもたせたいですね。

2017/01/18(水)二度目のテーブル塗り直し(2)

 今回ダイニングテーブルの塗り直しを決行したのは、家内が娘と旅行に出かけて不在だったからです。一週間の予定で沖縄です。これだけの期間があれば、乾きの悪い油性ニスでも何とかなると踏んだわけです。

 実際には日にちが足りませんでした。原因は前の塗装を落とすのに時間が掛ったことです。妥協して(というか諦めて)塗り始めたのは5日目の夕方でした。油性ニスは作業前に購入済みです。今回は少し明るめにするつもりで用意したのですが、削り残しの箇所があって、その色だとアラが目立ちます。これも誤算でした。

 塗料の缶を見ると、2回目の塗装は「夏は一日以上、冬は二日以上」時間を開けるようになっています。二日も開けたらタイムオーバーです。そこで、エアコンの暖房を入れ、物置から大型の扇風機を持ってきて、一晩中回すことにしました。もちろんレンジフードの換気扇も回しっぱなしです。(これなら一晩で乾くであろう)

 翌日、紙やすりの 400 番を軽くかけ、2回目の塗装をしました。少し色は濃くなりましたが下地のムラをごまかすのには程遠い感じです。やむを得ず、元と同じ色で重ね塗りすることにしました。同じメーカーで水性と油性の両方が出ています。元の色は水性だったから併用はできないけど、油性同士なら色目を変えてもいけるはずです。

 最終的には5回ほど重ね塗りする予定です。来週また家内は旅行に出かけて不在になります。今度はディズニーランドです。その機会を利用して仕上げを完了するつもりです。油性だから薄め液は揮発性です。シンナーの臭いがするだけで、目くじらを立てられたのではやってられないからね。

 家内の不在を狙うもうひとつの理由は、ホコリが尋常でないことです。下地処理のときは、マスクなしではいられないほどでした。手で回収できない細かい塵やホコリだけで、掃除機に溜まったゴミを3回捨てました。もちろん台所は隅から隅まで最後に大掃除です。

 塗装の段階はそれ程ではないと思いますが、サンドペーパーの削りカスは細かくなります。台所全体をもう一度大掃除しないといけないでしょうね。(これが大変)

2017/01/17(火)二度目のテーブル塗り直し

 何年か前に塗り直したダイニングテーブルが、所々ハゲてきました。前回は水性ニスで塗ったのですが、ハゲたところだけ塗って修復というのはやはりダメで、全面的に塗り直すことにしました。今度は油性ニスで塗ることにしました。なんだかんだ言っても油性ニスのほうが耐久性があります。

 いまの塗装をすべて剥がさないといけません。前回は購入してからウン十年ぶりに初めての塗り直しで、かなり往生した記憶があります。長年にわたりメンテナンスを怠った結果、塗装と汚れが一体化してベトベトの状態でした。家内はテーブルクロスを敷きっぱなしにしてごまかしてましたが、それは間違ったやり方です。

 テーブルクロスは、きちんと洗濯して日光消毒したものをその都度敷き直すのが基本です。敷きっぱなしはいけません。どんなに汚れたテーブルでも、ランチョンマットを敷けばそこだけは清潔な領域になります。学校給食でナプキンを敷いたでしょ。(と家内に意見をしたら、結局塗り直すハメに…)

 塗装と汚れが一体となって、それはもうおぞましい世界でした。紙やすりで何回削ってもネチョネチョというかネバネバというか、おびただしい量の汚れカスですぐに目詰まりしてしまいます。下地の木が見えるまでに3日ほどかかったと思います。それでも何とか塗装を落とすことができました。ところが今回は…

 前回と違って汚れがこびりついているわけではないので、サンダーで削れば簡単だろうと甘い考えでいました。粗目の紙やすりを使って、かなりの時間をかけたのに、一向に削れる様子がありません。これじゃあ4万年の世界だわ。
 オービタルサンダーは、磨く機械であって削る機械じゃないんですね。

 家中にある道具を持ち出してきて、あれこれ試してみました。電動ドリルのパッドに紙やすりを付けたものは、多少は削れるもののムラができます。いちばんきれいに剥がせたのは、スクレーパー(剥がしヘラ)でした。塗装膜がカンナの削りかすみたいにきれいに剥がせます。
スクレーパーで塗装を剥がす

これで何とかなると安堵したのもつかの間、スクレーパーで削れたのは全体のほんの一部だけでした。木部に浸み込んでへばりついている所は全く歯(刃)が立ちません。これから悪戦苦闘が続きます。
スクレーパーで削れたのは一部だけ
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