2025/04/05(土)太陽光発電の実用性を考える

 東京都をはじめ新築の戸建て住宅に太陽光発電の設置を義務づける自治体が増えてきました。多くは施主ではなく施工会社への義務づけですが、普及はどうですかね。

 太陽光発電と一口に言っても規模や形態はさまざまです。電力会社に売電するそこそこの規模のものもあれば、自家消費の一部に使う小規模のものもあります。

 初期投資を回収するには電力会社に売電するしかなく、自家消費だけで元を取るのは難しそうです。設備のメンテナンス費用や老朽化による追加投資など、一般的に電気は買ったほうが安く済みます。

 停電や災害時に電力を自前で確保する目的であれば、一種の保険みたいなもので、元を取るという発想は無用です。照明器具とスマホの充電くらいなら、小さなシステムで賄えます。

 個人的には、停電時にぜひとも動かしたい家電の筆頭は冷凍庫です。定格電力はそんなに高くないけど、コンプレッサーを使う機器は起動時に大きな電力が必要です。ポータブル電源だと 1000W クラス以上でないと動かないでしょう。

 災害などで数日にわたって停電するような場合は、蓄電池にためた電気だけではしのぎきれません。何らかの方法で電力を補給しないとすぐにストップしてしまいます。1000W クラスのポータブル電源は 100~400W の太陽光パネルから充電できるようになっています。

 いつ起こるかわからない停電や災害のために、ポータブル電源と太陽光パネルを備えておくのは、いくら保険がわりといっても不経済です。太陽光パネルは陽が照ってれば発電します。黒い幕で覆ったままにしておくのはもったいないですね。

 我が家の場合、太陽光発電で充電池にためた電気の使い道は防犯カメラと屋外照明です。もし電力不足になって止まっても生活への影響は少ないし、停電時でも電灯線とは別回路だから稼働し続けます。

 この使い方なら充電池はポータブル電源である必要はないでしょう。屋外で雨風が防げる場所に充電池とインバーターを設置すればいいことです。太陽光パネルも屋外だしね。

2025/04/02(水)モニターの電源をどうするか?

 内臓の電池で動く Windows 10 マシン(dynabook DE200)と接続するモニターをどうするか考えていて、手元にある PHILIPS の 15.6in 小型モニターとは別に、もう少し小さなモニターを用意することにしました。

 PHILIPS のでもいいけど、電源が 19V 3A で AC アダプターが必須です。 12V 仕様のカーバッテリーでは動きません。PC 本体が小さいから 10 インチ以下の小さいモニターのほうがよさげです。

 電源は USB-C ケーブルで給電できるものを探しました。電池駆動の dynabook DE200 も充電端子は USB-C です。車内ならシガーソケットから変換できます。

 解像度がフル HD より低くてもよければ1万円以下で買えるものが多数ありますが、今回は 8.9 インチで 1980x1200 pixel のモニターに決めました。割引特典があって1万円ちょっとで買えました。

 同程度の予算で買える小型のポータブル電源も検討しました。100W クラスで AC コンセントが使える機種もありますが、電源が確保できただけで、手元の機材はそのままです。それではちょっとね。

 ポータブル電源を買うなら、ほかの用途にも使える大容量のものでないと無意味です。個人的には 1000W 以上のものを考えています。停電時にせめて冷凍庫が動かせるクラスでないと……

 AC 電源が数時間で復帰すればいいけど、災害で停電が2~3日も続くようだとアウトです。太陽光発電で充電しながら使うとなると、発電量も蓄電池も大容量でないといけません。最低でも数キロワット以上が必要です。

 となると 1kw クラスのポータブル電源ではなくて、直列・並列接続で蓄電容量を増やせるリチウムイオンバッテリーと太陽光発電パネルで5~10kw のシステムを組んだほうがよさそうな……

 電池で稼働する小型 PC から出発して、大規模な太陽光発電まで構想が広がりました。いつものパターンです。これでいつもはまるんだわね。

2025/03/29(土)dynabook DE200 は使えるか

 電池で駆動できる小型 PC の dynabook DE200 (Core i3) を衝動買いしました。ノート PC と違い別途モニターが必要です。とりあえず手元にあった PHILIPS のディスプレイモニターを流用しましたが、こちらは AC100V から DC19V 3A に変換する電源アダプターを使います。電池では動きません。

 電池駆動は車内での使用などを考えていますが、モニターがネックとなります。家庭用コンセント付のポータブル電源ユニットがあれば使えるけど、そのために買うのも何だしなぁ。

 小型モニターは USB-C 接続で稼働できるタイプが主流になってきました。1万円以下で買える機種もあるから別途に用意してもいいけどね。PHILIPS のモニターは他に使い道を考えましょう。

 簡単なペラの説明書には専用の「USB Type-C アダプター」なるものが書かれています。DE200 本体の USB-C 端子を拡張するパーツですが、本機には同梱されていません。別売です。1万数千円するから本体価格並みの出費を伴います。

USB Type-C アダプター
[USB Type-C アダプターと USB-C 端子(↑印)]

 試しに "尼損" あたりで売られている廉価版の拡張アダプターを差したら認識しました。4K 30Hz でよければ MDMI ケーブルが使えます。(ついでに USB-A 接続機器や SD カードも)

 ほかのメディアを使わないなら USB-C にモニターを接続し、USB-A にキーボード&マウスのドングルを差せば一通りの作業はこなせます。入力デバイスを Bluetooth 接続にすれば USB-A 端子が空くので拡張アダプターなしでも結構使えそうです。

 dynabook DE200 にはフリー SIM のスロットを備えたモデルもあります。本機には付いていませんが、スマホのテザリング機能で代用できます。USB テザリングは端子が埋まっていて使えない場合があります。パーソナルスポット接続は電池を食うから Bluetooth テザリングでいいでしょう。

 DE200 本体は内臓の電池で動きます。ほかのデバイスも電池駆動や USB バス駆動ができれば作業場所を選びません。ノート PC の代わりになりそうです。
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