2025/03/12(水)Windows 10 の引っ越し

 日頃は使っていない Intel NUC という小型 PC があります。主な用途は、ディスプレイの後ろに貼りつけて宣伝用の動画を表示するなどで、筐体を意識させないコンパクトな作りのパソコンです。出先にモニターがあれば、ノートパソコンの代わりに Windows 環境が使えるし、遊び半分で購入しました。

 同じ手の平サイズの筐体に高性能の CPU を積んだ機種もありますが、ウチのは celeron J3455 というエントリークラスの CPU です。Windows 10 Home がプリインストールされています。

 買ってから気がついたのですが、この PC は Windows 10 以外の OS が使えない仕様になっていました。後悔先に立たずというやつです。

 Windows 11 にアップグレードできないし、Windows 7 にダウングレードするのも不可です。Windows 10 は今年の 10 月でサポートが終了します。最後の頼みの綱 Linux 系も使えません。

 それなのにアップデートの画面に「Windows 11 の準備をする」という表示が出るようになりました。アップグレードができるか試したところ、CPU が対象外とのエラー表示が出ます。

 元々 OS の起動ドライブはオンボードのストレージ (eMMC) で、Windows 10 が動く最小容量の 32GB しかありません。最近ではアップデートのたびに、不要なファイルを削除して空き容量を増やすよう警告が出まくり状態です。

 そこで 120GB の SSD ドライブに OS を移すことにしました。レジストリをいじるなど裏技を使って Windows 11 にアップグレードするにしても、32GB の eMMC では容量不足です。

 eMMC の OS はそのままで SSD にクリーンインストールすることにしました。ところがパーティションの形式が MBR だったようでエラーになります。64bit OS で UEFI ブートするには GPT 形式でないといけないみたいです。

 MBR を GPT に変換する専用ツールがいろいろ出てますが、ほとんどが有料版です。今回は OS のコマンドラインを使って変換しました(コマンドは diskpart)。"mbr gpt" でググれば Lean Microsoft のサイトに詳しいやり方が出ています。

 とりあえず eMMC と SSD から Windows 10 がデュアルブートできる環境が整いました。
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