2008/03/23(日)「写ルンです」は高感度のものを!
特価品を用意しているケースを見受けますが、悲惨な結果に終わることが多いですね。
結婚式場や披露宴会場は、一般家庭に比べてかなり広いです。「写ルンです」は、戦いの武器に喩えれば、ピストルみたいなものです(デリンジャーといったほうが正確かもしれません)。目の前の近距離の被写体しか写りません。
特価品の「写ルンです」は、大抵ISO400のフィルムが詰められているので、ストロボの届く範囲は、せいぜい3mまでです。それ以上離れると露出不足となります。
家庭内なら問題はありませんが、結婚式場では少し離れると5-6mにはなるので、露出不足でシャビシャビの写真になってしまいます。
結婚式に使う「写ルンです」は、ISO1600の高感度フィルムを使ったNight & Day Superを推奨します(同じメーカーでも類似品があるので注意!)。価格は高いですが、現像料とプリント代を無駄にすることを考えれば、これしかないことが理解できると思います。「安物買いの銭失い」にならないよう注意してくださいね。
ストロボの光は、距離の自乗に反比例して暗くなります。距離が2倍になったら、2の自乗の4分の1になるわけです。ストロボ光をISO400の到達限度の2倍の距離まで届かせようとすると、感度は4倍のISO1600が必要です。
ISO1600のNight & Dayでも、ストロボ光の到達限度は5m程度です。結婚式での撮影は、「スーパー夜景モード」にします。万一、被写体との距離が5mを超えても、その場の光で写る可能性が高くなります。
通常モードでは、ストロボ光が届く範囲よりも遠いものは全く写りません。この設定が大事な要素ですから、忘れないようにしてくださいね。
「写ルンです」なんて素人の使うものは関係無い・・と思っているアナタ! 機材のトラブルで撮影手段がなくなったときに、カメラバッグの片隅に入れておいた「写ルンです」が、あなたの「命綱」になるかもしれませんよ。
Night & Day Superは、保険みたいなもんですね。