NHK とシャープがスーパーハイビジョンのディスプレーを発表したことで、いささか影が薄くなったハイビジョンの4倍規格 4K2K ですが、実用性はこちらのほうが高いと思います。
昨年、Youtube が一部対応したことで話題になりました。Google が推し進めているインターネットテレビ(Google TV)に絡んでの対応です。その後の進捗はどうなっているんでしょうか?
家電各社は、3D のほうを優先させているようで、4K2K 対応は今年中あるいは来年あたりになりそうです。日本で Google TV といってもピンとくる人は少ないでしょうね。
放送局の利権が強い日本では、テレビ放送とインターネットの融合は、簡単にはいかない状況です。地デジ放送に B-CAS カードが要る国です。
4K2K は 4000×2000dot の略です。ハイビジョンの4倍画面は 3840x2160dot で、デジタルシネマの規格 4096x2160dot も含めて、横幅が約 4000(4K)と言っているようです。
これに対応するビデオカメラは、まだ一般には普及していませんが、CP+2011 ではビクターが試作機を展示しています。デジカメでフル HD 動画が撮れる時代です。ビデオ専用機はひとつ上を行かないと・・・
元の画像がフル HD でも、4K2K 対応のディスプレーで見るほうがキレイだと言われています。ドット・バイ・ドットよりも表現力にゆとりがあるからでしょう。輪郭がクッキリする・・などの報告があります。
スーパーハイビジョンが実用レベルになるまで、まだ 10 年近い年月が必要です。それまでは 4K2K のディスプレーが牽引役にるのでは?
映画ファンにとっては、魅力のある規格だと思います。自宅でデジタルシネマと同じ画質が楽しめます。高画素のカメラを持っているスチールファンには、物足りないかもしれませんが・・・