30 年前の CAPA 創刊号に、「各社人気一眼レフ・機動力アップ大作戦」という特集記事が載っていました。一眼レフで標準レンズしか持っていなのはもったいないと、システムアップを勧めています。
各社人気一眼レフは、PENTAX ME Super、OLYMPUS OM-10、Canon AE-1+P、COSINA CT-7、Konica FS-1、Nikon FE、FUJICA AX-3、Mamiya ZE-2、minolta X-7 Black、CONTAX 139Q、RICOH XR-S の 11 機種です。
本格的 AF 機α7000 が発売される3年半前の記事で、オートフォーカスはまだですが、電子化が進み自動露出が主流でした。Canon と Konica はシャッター優先、その他は絞り優先です。AE-1+P はプログラム AE のハシリです。
ダイカスト削り出しではなく、プラスチック化が進んだころのカメラです。ワインダーやモータードライブは後付けで、別売でした。Konica FS-1 だけが自動巻上となっています。
この中でコシナだけは一般のカメラ店ではなく、長野県と東京新宿の直販店でのみ入手可能でした。いまみたいにネット通販のない時代です。
Kマウント採用で、ME Super \55,000、XR-S \52,500 に対し、CT-7 は \35,000 と格安でした。(いずれもボディーのみ)
特集記事の中で紹介されていたのは、COSINON 28mm F2 です。F2 の大口径で \19,600 というのは、驚きです。
125 ページにコシナの広告が出ています。レンズの前枠に「LENS MADE IN JAPAN」の文字がクッキリと刻まれていました。主に輸出用として生産されていたようです。
現在のコシナとは、ユーザーの抱く企業イメージがだいぶ違っていたと記憶しています。