2011/09/09(金)CokinのAシリーズ

 ケンコーが日本国内で販売している Cokin のフィルターは、P シリーズ、Z-PRO シリーズ、X-PRO シリーズです。Cokin のサイトを見ると、A シリーズというのが出ていますが、こちらは輸入されていないようです。

 角型フィルターのサイズが書いてないのが不思議です。135 フル換算で 35mm から使えるとか、レンズのフィルター径は最大 62mm までとかいうのは載っていますが・・・
 販売店のサイトを調べたら、A シリーズのサイズは 67mm 角になっていました。グラデーションフィルターは、少し長くなっています。

 P シリーズが 83mm 幅だから、かなり小さめです。ケンコーのサイトに、A/P アダプター(B181J)というのがありますが、これだけ写真が載っていませんでした。P シリーズホルダーとセットで \3,000 です。
 「コッキンAシリーズホルダーも取り付け可能」とありますが、どんなのでしょうね。Cokin のサイトにあった A/P アダプター P249 かも?

 ケンコーが扱うかなり前に、この A シリーズが国内で売られていた時期があります。あまり売れなかったみたいで、輸入元は取扱いをやめてしまいました。残った在庫は見切り処分です。
 このときもプロ機材の元締め、鶴さんから声が掛かりました。展示ラックに 80 種類ほど入ったセットです。フィルターホルダーとアダプターリング一式が同梱されていました。

 専用ホルダーがないと使えないので、バラ売りはしないそうです。「アンタなら使い道があるやろ」と、元箱のまま持たされてしまいました。(安かったからいいか・・)
 このフィルターセットで、ずいぶん遊ばせてもらいました。今でも手元に残してあります。

2011/09/08(木)Cokinはいま?

 スクエアフィルターの元祖、フランスの Cokin は、日本国内ではケンコーが扱っています。ニュースリリースによれば、7月にケンコーが買収したそうです。
 スリック、トキナーなど、有名どころを次々と傘下に収めて、なかなか積極的ですね。6月に子会社のトキナーと合併して、「ケンコー・トキナー」に社名変更しています。(長たらしいから従来どおり「ケンコー」で・・)

 ケンコーはもう1社、イギリスのフィルターメーカー LEE も取扱っていますが、こちらとの関係はどうなるんでしょうか? Cokin とは毛色の違うものをチョイスして扱ってきたから、やめてしまうことはないと思いますが・・・

 Cokin も LEE も映画用フィルターが得意分野です。Cokin の前身、クロモフィルターは、映画のシーンで何度か目にしたことがあります。空の部分だけがタバコ色になっている場面は、おそらくクロモフィルターでしょう。
 デジタル写真は後から画像処理で色を着けられますが、ムービーはフィルターを使った方が簡単です。こちらの需要は続くと思います。

 ケンコーは Cokin を扱い始めたときに、自社製品の SQ フィルターを廃止してしまいました。サイズが違うので、SQ 用のホルダーには Cokin は使えません。普及を促すために、Cokin のホルダーで SQ シリーズが使えるアダプターを無償で提供しました。
 クイズに応募すると、正解者全員に Cokin フィルターホルダーと SQ 用アダプターが当たる・・というやり方です。もちろん応募しました。2000 年ころの話です。

 SQ シリーズは、そんなにたくさん持っていませんでしたが、パーツが供給されなくなるのは困ります。Cokin に乗り換えても継続して使えれば、文句を言われなくて済むとの判断でしょう。撤退するときが一番リスクを負うのは、いつの時代でも同じですね。

2011/09/07(水)懐かしのクロモフィルター

 グラデーションフィルターは、スクエアタイプが主流ですが、かつては円形のフィルーター枠に填め込まれたものもありました。フランスのクロモフィルターです。
 フィルターの端っこにピンがついていて、それをつまんで回転させます。透明部分がちょうど半分で、比率を変えられないのが欠点でした。

 クロモフィルターは、現在の Cokin の前身です。Cokin は、角形フィルターの元祖と言われています。スクエアタイプなら、上下左右にずらすことで透明部分の比率が変えられます。円形のクロモフィルターは中止となりました。

 その当時、プロ機材の商社が在庫を抱えていて、処分価格で放出していました。「あんたもどや!」と勧めてくれたのは、例のプロ機材の元締め、鶴さんです。「まとめてこんだけにしといたろ」と、かなり安く手に入れました。

 定番のタバコ色から、ブルー・グリーンなどいろんなカラーがあります。「ハーフ ND はないの?」と聞いたら、「それは売り切れや」とのこと。色目とフィルター径の違うものを何枚かチョイスして買いました。
 グラデーションの位置が上下にずらせたらいいのですが、「だから処分なんや」との言い分です。(なるほど)

 しばらくして立寄ると、まだ売れ残っていて、さらに激安価格になっていました。「ずいぶん安くなったね」と言ったら、「前と同じ数だけ持ってけ!」と、もうヤケクソです。
 いくらタダでもそんなにたくさんは要りません。でも、せっかくだからお言葉に甘えて、写真仲間に安く斡旋することにしました。

 結局タダであげたりして、最終的には手元にほとんど残りませんでした。まだ残っていれば、レアもので高く売れるかも?
 あれだけの数があったから、それはないでしょうね。
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