2017/10/10(火)駐車場は常夜灯かセンサー式か?

 駐車場に設置したセンサーライトは調整が微妙で、とりあえず道路を通行する人や車に反応しないように、敷地内にかなり入り込まないと点灯しないようにしてあります。駐車場の奥にあるアコーディオンフェンスにたどり着く前に煌々と照らすから防犯には効果的ですが、車の乗り降りで点かないことが多いのは不便です。いっそのこと夜間だけ点く常夜灯はどうかと検討してみたものの、防犯の観点からやめることにしました。

 ほんのり点く常夜灯は、ドロボーに作業しやすいように明かりを与えるようなものです。侵入しようとした途端に明るいライトが点灯する… これがミソですね。そこで、敷地内に車や人が入った時点で、そこそこ明るい照明が点くような仕組みを考えることにしました。照明器具はスポットライトにして照らす範囲を駐車場内に絞り、通行人やご近所の迷惑にならないようにするつもりです。

 ネットで調べていて、利用できそうな人感センサーのパーツを見つけました。明るさにも反応するから夜間だけ作動させることも可能です。センサーライトについている感知器みたいな格好をしています。プルボックスかアウトレットボックスに組み付けて、入り口付近のパーゴラの柱に取り付ければ、かなり自由に感知範囲を制御できそうです。とにかく、道路を通る人や車に反応しないことが前提です。

 夜間に車を出し入れすることはあまりないけど、これから日が短くなると帰宅したときは真っ暗なんてケースが増えそうです。長男夫婦が遊びに来たときは帰るのがたいてい夜だし、駐車場を利用するときだけ点灯するライトを増設することにしました。防犯というよりは、自分たちの生活のための設備です。

 道路から敷地内に入るとまず駐車場だけ照らすスポットライトが点灯し、さらに奥のフェンスに向かうともっと明るい広域ライトが点灯する… 防犯上もよろしいのでは(と勝手に納得)。

 空き巣などドロボーはそれが「稼業」だから、この家を狙うと決めたらどんな手段を使ってでも侵入しようとします。掃き出し窓のガラスを割る手口が多いそうです。我が家はすべての窓が二重構造になっています。鍵がダブルだと侵入し辛いと考えるのが普通ですが、私は外側のサッシ窓のカギはかけないようにしています。ガラスを割られるよりは、内側のポリカブラダンの窓を壊されるほうが、被害金額が少ないからです。(どうせ侵入されるのなら被害が少ないほうがいい)

 一旦敷地内に侵入されると比較的簡単に家屋内にも入られてしまいます。いかに敷地内に侵入させないか(侵入をためらわせるか)が防犯の基本です。センサーライトも監視カメラも実力で侵入を防ぐ設備とは違います。心理的に「この家はヤバイぞ」と思わせるのが目的です。無視されれば何の効力もありません。

 いちばん効果があるのは光よりも音だそうです。近所迷惑にならない方法で音をどう活用するか、こちらも研究してみる価値はありそうです。非常ベルが鳴り響いても逃げない図太いドロボーに狙われたら、もう諦めるしかないけどね。

2017/10/08(日)監視カメラの規格の違いと互換性

 赤ちゃんやペットの見守りに使う家庭用のカメラは、たいていは単独で使用します。互換性の問題はあまり関係ないと思います。複数台のカメラをレコーダー(DVR/NVR)につなぐタイプは、カメラとレコーダーの方式が合わないと映らない可能性が大です。このあたりはきちんと押さえておかないと、買った後で泣くはめになります。

 初期の監視(防犯)カメラは、アナログ式のビデオカメラでした。画像の信号を同軸ケーブルで送ります。デジタルに換算したときの画素数が低く、30~50 万画素程度でした。現在では地上波デジタル放送や BS/CS 放送と同等の高画質のものが主流です。いわゆるアナログハイビジョンから、中には 4K に対応する規格まであります。

 既設の同軸ケーブルを使った配線をそのまま利用できるのも利点です。この方式の主な規格には、AHD(Ver.1.0/2.0)、HD-TVI(Ver.3.0)、HD-CVI、HD-SDI などがあります。このうち HD-SDI だけは 5CFB のケーブルが指定となっています。あとの規格は従来の 3C2V や 5C2V のケーブルが流用可能です。専門業者が HD-SDI を好んで扱うのは、ノイズが少ないことのほかに、配線工事も含めて差別化したいからかもしれませんね。

 国内で多く流通しているのは AHD です。開発元が規格をオープンにしたことでコストダウンが図れ、低価格のものが多く出回っています。ただし AHD には Ver.1.0 と Ver.2.0 があって、Ver1.0 は 1280x720px、Ver.2.0 は 1920x1080px です。レコーダーは上位互換となっています。つまり Ver2.0 のレコーダーには Ver1.0 のカメラが使えますが、その逆はできないので注意が必要です。

 AHD Ver.1.0 の機器には 720P とか 1300 万画素という表記が使われます。Ver.2.0 の機器は 1080P とか 200 万画素という表記です。Ver.2.0 には 1080N というのもありますが、これは本来 16:9 のハイビジョン画面を 8:9 に縮めて記録しておいて再生時に伸ばす方式で、画質は半分になります。Ver.2.0 対応でも低価格品はこの方式が多いので要チェックです。(中には 1080N のレコーダーに 720P のカメラ、なんてのも…)

 同軸ケーブルではなく LAN ケーブルで信号を送る方式もあります。いわゆる IP カメラと呼ばれるタイプです。デジタル信号をそのまま伝送するので、ノイズが少ないのが特長です。新たに配線するのであれば、こちらの方式がよさそうです。とくに PoE という機能を備えた機器であれば、LAN ケーブル1本で電源も兼用できます。

 このほかに WiFi タイプで LAN ケーブルを使わない方式もありますが、カメラの電源コードは必要だから完全な無線にはなりません。転送レートの関係で画素数を抑えたカメラが多いのも難点です。カメラのすぐそばに電源がないのであれば、有線 LAN にしたほうがベターでしょう。ウチは新規の設置だから、この LAN ケーブルで伝送する方式にしようかと考えています。

 LAN ケーブルで情報を伝送するデジタルハイビジョンは、ノイズが少なく画像が鮮明なのが特長ですが、タイムラグが発生するのが難点です。同軸ケーブルを使うアナログハイビジョンには、このタイムラグがありません。リアルタイムで監視し、録画中に再生を頻繁に繰り返すような使い方をするつもりなら、どちらにするかよく吟味したほうがいいでしょう。ウチの場合は画面の常時監視はしないし、何かなければ録画を再生することもないから、デジタルハイビジョンでいくつもりです。

2017/10/07(土)監視カメラでセキュリティー強化

 道路側の駐車場に設置したセンサーライトは、調整に少し手間取りましたが実働しています。LED で 20W は明るいですね。照射角度が広いため、かなり下向きにしてあるのに道路のほうまで照らします。こんなのが夜中にしょっちゅう点灯したら、ご近所も通行人もさぞかし迷惑なのでは?

 そんな思いから、駐車場のかなり奥までいかないと点灯しないように調整しました。本当は敷地内に入ったところで点くようにしたいのですが、赤外線式の動体感知は気温などの条件によって感度が変わります。しばらくこのままで様子をみることにします。夏と冬でどの程度違うか検証してみないと。

 センサーライトのほかにもうひとつの防犯対策として、監視カメラの設置を考えています。脅しだけならダミーカメラでいいかもしれませんが、見破られたら効果はゼロです。ちゃんと録画機能のついたシステムで、あとから検証できるタイプを考えています。ダミーを使うなら本物との併用が効果的です。設置場所が道路から離れた所であれば、遠目には本物と区別がつかないかもしれません。

 本物の監視カメラは価格も性能もピンキリです。目的をはっきりさせておかないと、出費ばかりかさんで効果が期待できない可能性があります。防犯が目的であれば、まずカメラが目立つことが優先されます。24 時間監視していることを示すステッカーなども必要でしょう。いくら高画質の記録が残っていたとしても、役に立つのはドロボウに入られた後の話です。まず侵入を防ぐことが第一です。

 異常を感知するとEメールで知らせてくれるカメラもあります。しかし現場からうんと離れた場所でEメールをもらった場合は、異常を知ったところで対処のしようがありません。現場の状態をスマホなどで確認できれば 110 番に通報する手もありますが、状況によっては対応してもらえないケースもあるようです。

 それと往々にしてEメールでの通知は、その大半が空振りです。画面に動きがあるとそれを異常と判断するわけですが、木が風でそよいだり、落葉が地面で舞ったりしても感知します。人や動物の熱を感知する赤外線式がほとんどないのも原因のひとつです。単純な動体検知だけに頼る通報はオオカミ少年と一緒で、そのうち無視されるようになります。これでは意味がないですね。

 監視カメラといえば、昔はアナログ式のビデオカメラでした。画像を同軸ケーブルで送ります。画質的には 30~50 万画素で、「何かが写っている」程度のものでした。いまでは高画質のものや、IP カメラのような LAN ケーブルや無線 LAN を利用したものが登場しています。いろんな方式のものが混在しているので、よく調べてから購入しないとハマリます。

 複数台の監視(防犯)カメラを使うシステムは、設置工事や煩雑な設定を伴うため、専門業者が専売的に扱うケースが多いようです。金額もバカになりません。小規模なものでも十数万円、本格的なものだと数十万~数百万円します。個人が自宅に設置するのは、よほどの御大尽ですね。ウチみたいな庶民にとっては、ドロボーに盗られるものよりも高くつきます。出入口に「盗むものなんか何にもないよ」と大書してそれで通れば安く済むんだけどね。

 専門業者に頼らずに自前で設置するとして、どういうシステムがいいのでしょうか? ネット通販のサイトには、カメラが4台もついて1万数千円で買えるものから、数十万円のものまで多種多様です。価格が違うということは、それなりの理由があるはずです。方式や性能が違うとか、昔の価値観でただボッタクってるだけとか、いろいろありそうです。納得いくまで調べてからでないとね。
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