2008/05/25(日)コンデンサーの研磨

 5月7日に話題にしたプロの先生の話。
 引伸機のコンデンサーに傷があるので磨いて直す・・といってたので、もうそろそろ直ったころかな?と、先日顔を出してきました。まだでしたね。

 10日以上も前に研磨剤が届いたという連絡があったのに、ずいぶんのんびりです。やっぱり、踏ん切りがつきませんかねぇ。研磨剤は、「たかはし天文台」からインターネット通販で買ったそうです。
 箱の中身を見てみると、1500番の酸化セリウムから粗ずり用まで入っていて、ピッチの材料もセットになっていました。30cmの反射鏡を磨くキットなので、結構なボリュームです。

 メモ書きが入っていて、「引伸機を直すそうですが私にはよくわかりません、頑張ってください」といった内容のコメントが書いてありました。変わったひとだと思われているようです。
 普通のひとからみれば、天体望遠鏡の反射鏡を自分で磨こうというひとのほうが、変わってますけどね。

 引伸ばしたモノクロプリントを見ると、確かにコンデンサーレンズの傷が出ています。点光源は、原板のホコリや傷が目立ちやすいとは聞いてましたが、コンデンサーの傷まで影響するんですね。
 大して深い傷ではないので、全面を研磨し直す必要はないと思います。

 「削り過ぎないようにキズの部分だけ研磨して・・」といった話をしてきましたが、過激な先生のことだから、どうですかね。少しで済めば、残った研磨剤が「凶器」になるし、全面研磨すれば収拾がつかなくなるかも知れないし・・・ 今後が思いやられます。

2008/05/24(土)技術よりも笑顔が大切

 昔の結婚式は、家と家の行事でした。スナップ写真は、式次第や行事の記録が目的でした。昨今の結婚式は、本人とゲストが演じるイベントです。楽しい思い出を残すためのものに変わってきています。

 結婚式のスナップ写真は、笑顔が一番です。写真愛好家は、どうしてもテクニック重視になりがちですが、技術よりも笑顔ですね。
 そういう意味では、写歴ウン十年の腕自慢のオジサンよりも、二十歳そこそこの「お姐ちゃん」のほうが適任です。ブライダルフォトのカメラマンは、若い女性が目立つようになりました。

 『結婚式を上手に撮る秘訣』というWEBサイトを立ち上げたのも、若い世代にバトンタッチをしたほうがよいと考えたからです。もう、新郎新婦の親と同じ世代が撮る時代ではありません。
 デジタル編集の写真集が流行りになって、写真映像の内容もずいぶん変わりました。花嫁が主役になったことで、年配者の出る幕ではなくなったわけです。

 結婚する当事者の価値観が優先される時代です。当事者が何にこだわったかを知っておかないと、写真はピントが合っていても、内容はピント外れになりがちです。
 同じ世代の感性がないと、このポイントが押さえられない場合があります。写真撮影を頼まれたときは、事前の入念な打合せが欠かせません。WEBページのトップで、最初にこの点を強調しておきました。

 ブライダル情報サイトの『めでたい.com』に写真の失敗談が出ています。失敗しないための参考に一読されることをお勧めします。
 「写真好きは所詮素人でした」と、後でいわれないようにね。
http://www.medetai.com/community/modules/d3forum/index.php?forum_id=38%3c/a

2008/05/23(金)笑顔で埋める結婚式

 超広角・超望遠を写真上達の道具に推奨する彼の先生は、頼まれて結婚式のスナップ写真もよく撮ります。
 結婚式のスナップ写真を上手に撮る秘訣は、アルバムを笑顔で埋めることだそうです。「笑顔で埋める・・」なるほど!ですね。FOTO-JAPANも同じ意見です。

 当時、写真教室のスポンサーだったレンズメーカーの28-200mmズームを推奨してました。離れた場所から気づかれずに笑顔が撮れる・・というのが、お奨めの理由です。
 半分はスポンサーの宣伝でしょうが、被写体に気づかれないで表情を切り撮るには、望遠レンズは確かに有利です。私なら80-200mm F2.8か85mm F1.4を使うけどね。手ブレが心配なので、離れていても100mmくらいまででしょう。
 F値が暗い28-200mmだと、ストロボは必需品です。しかも200mmで撮りたいなら、かなり大光量の!

 結婚式ならめでたい行事だから、笑顔を切り撮るシャッターチャンスは多いと思います。近距離で撮影したときの「お愛想」笑いと、気づかれずに撮った自然な笑顔では、やはり違いが出ます。
 笑顔を検知するとシャッターが落ちる・・なんてデジタルカメラもありますが、お愛想笑いだとダメなんだそうです。ちっともシャッターが切れないようだと困りますよね。

 もっと困るのは、葬式で笑顔のひとが多いことです。百歳前後で亡くなった場合は、めでたい部類に入りますが、若くして亡くなったひとの葬式で笑顔の写真はいただけません。
 写真はズーッと残りますから、「あの野郎!オレの女房の葬式で笑ってやがった!」と後々恨まれることになっても気の毒です。葬式で望遠系のスナップ撮影は、避けたほうが無難のようですね。
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