2009/02/13(金)新郎衣装は白に人気

 ブライダル衣裳のメインはウェディングドレスです。打ち掛けや白無垢は少なくなりました。新郎用の衣裳は、「タキシード」ということになります。
 本物のタキシードは夜会の準礼装だから、デザインはまったく違いますが・・・

 以前は、メンズ衣装は紳士服専門の業者が供給していましたが、最近ではドレスメーカーも扱うようになりました。ニッチな市場で競争が激しくなっているようです。
 紳士服メーカーのひとから、いろいろ話を聞くことができました。

 近ごろの流行は、「白」だそうです。薄いベージュ系のものは相変わらず人気がありますが、「もっと白いものを!」という要望が強くなってきたといいます。
 写真映りは、あまり白くないほうがいいと思います。現在ではほとんどがデジタル写真だから、白い服だと白トビしてしまいます。男は顔が黒いし・・・

 白のタキシードやフロックコートが流行るのは、海外挙式が増えたことも影響しているみたいです。国内リゾート婚(とくに沖縄)が急増しているから、両方足せばかなりの数字になります。
 南国のリゾート挙式には白が似合う・・という一般的なイメージがあります。実際には白トビしまくりで、写真的には不向きな色目です。

 ブライダル用のメンズ衣装は、ウール素材が主流です。白さを出すためには洗いさらす必要があるそうです。何回も洗いさらすと糸が切れやすくなるので、レンタル用には向かないとか・・・
 かといって、ポリエステル系の化繊では高級感がないから、手作りの割には価格が取れず採算が合わない、と言ってました。真っ白というのは、難しいみたいですね。

 銀塩全盛時代には、ダイナミックレンジが広いフィルムでの撮影でも、白無垢姿は難しい被写体の代表格でした。化粧した花嫁よりも衣裳のほうが白いからです。
 デジタル時代に、色黒の新郎が真っ白の「タキシード」というのは、時代に逆行した流行ですね。

2009/02/12(木)写真スタジオは敬遠

 2月の京都展は、婚礼衣裳や和装の新作発表がメインですが、写真スタジオの台頭で、七五三衣裳や子供ドレスを扱う企業が目立つようになりました。

 ブライダル関係は月・火の2日間、子供衣裳は水曜日までの3日間開催します。最近では、スタジオがらみの来訪者が多くなったと聞きました。
 「結婚式の写真を上手に・・」というサイトを運営している以上、ブライダル衣装の動向は見ておく必要があります。きちんと名乗れば、取引の有無に関わらず中を見せてはもらえます。

 単独で展示室を借り切っているような大手だと、エリアの担当者が名刺を持って飛んできます。
 最初に「スタジオ関係の方ですか?」と聞かれることが多いですね。写真スタジオでブライダル衣装に力を入れているところは少ないから、写真がらみの客は商売にならない・・というのが通説です。
 注文書を持って張り付かれても困るので、「まぁそんなところです」と答えておけば、「ゆっくりご覧になってください」とかなんとかいって離れていきます。内心は、早く帰ってほしいのでしょうが、京都らしく言い方は遠まわしで丁寧です。

 暇そうなブースでは、営業マンから声をかけられ世間話をすることがあります。写真スタジオでないとわかると安心するのか、本音が聞けたり、業界の裏話が出たりします。
 「昨日は写真スタジオの冷やかしばかりで、来場者の割にはサッパリだった」とかいう声をよく耳にしました。やっぱりスタジオ系は、商売にならないようです。
 1着20万も30万もするドレスを撮影用に仕入れるスタジオは、まずいないでしょうね。来てもただ見るだけです。

 数年前までは、ブライダル関係はここ、七五三関係はあそこと、会館ごとに業種が異なるのが普通でした。ウェディングドレスの業者と七五三衣裳の業者が、おなじ展示室にブースを構えることは、まずありませんでした。
 撮影用の衣裳を扱う業者が、たくさん進出してきた結果のようです。

2009/02/11(水)写真スタジオ向けの展示会

 毎年2月は、七五三やブライダル衣裳の新作発表の時期です。先週は京都市内のあちこちで、問屋・メーカーが一斉に展示会を開いていました。

 東山に「みやこメッセ」という会館があって、そこでは毎回、何十社かが各フロアーに分かれて展示ブースを出します。そのなかに、写真関係の企業がありました。
 ひとつの展示室を何社かが共同で借りていました。キヤノン・ニコン・マミヤなどカメラメーカーのほか、富士フイルムイメージングやスタジオ小物のメーカーもブースを出しています。写真スタジオ目当ての展示です。

 どこも暇そうでした。ビッグサイトでやるスタジオ写真フェアとは、規模も中身も違います。机の上に商品(デモ機)を並べただけでは、何の魅力もありません。提案らしい展示はなかったですね。

 エリアが違うので、知っているひとはいませんでした。知り合いの名前を出せば、「ああ、あの人は・・」という会話になるのでしょうが、声をかけるのもはばかられるくらい閑散としています。
 スクリーン屋に、バック用の不織布が特価2,000円で積んでありました。買おうかと思いましたが、お持ち帰りの価格です。3×6mは、ちょっとした荷物なのでやめました。顔見知りのM氏も今回はいなかったし・・・

 ニコンのブースでは、デジタル一眼レフだけでなく、コンパクトタイプのデジカメもズラリと並べていました。カメラ屋の即売フェアであるまいし、まさか直販はしないだろうから、なんでそんなものまで並べているのか不思議です。
 ひょっとして、ブライダル系の若いお姐さん達に宣伝するつもりだったのかも・・・ (きっと誰も寄りつかないでしょうね)

 よそで聞いたら、ラボネットワークが写真関係をとりまとめていたようです。各ブースで商談が成立すると、そこへ帳合を回すんだと思います。
 最後に残った撮影の市場も、すでに峠を越したみたいで、立ち寄るひとは少なかったですね。商談コーナーでコーヒーだけよばれて、ご無礼しました。
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