2008/09/09(火)白黒印刷の写真集
写真業界が崩壊して、そういう情報が入りにくくなっているみたいです。いま出入りしている商社の営業マンでは、ホットな情報は提供できないようですね。
頼まれた材料を納めて、月末に集金に来るだけだそうです。まぁ、それが普通なのかもしれませんね。
赤外フィルムを使った作品でそのうち個展をやると聞いてましたが、どうやら御曹司に先を越されたようです。東京のコニカミノルタプラザで11月下旬から写真展をやるとの案内状が届いてました。
御曹司は、赤外フィルムではなくてデジタル写真です。インクジェットプリンターを使ったモノクロ写真で、紙に表面加工して独特のテクスチャーを出しています。若い世代は自由で独創的ですね。
親の先生は、ちょっと前まで狂言師の写真集を作っていて、そちらに掛かりきりだったそうです。テスト印刷(色校)と刷り上りが違っていて、印刷屋とスッタモンダしたとか。
モノクロ印刷ですが、カラーよりもモノクロのほうが仕上りにシビアです。白と黒しかないので、濃度やコントラストのちょっとした違いが、作品の品位を左右します。ガンマ1違ったらもうダメだ!と息巻いてました。
狂言師の写真集は、何百部か刷るそうです。狂言の会の会員に配るために作ったもので、非売品です。
撮影者の名前が出る以上は、納得できない印刷物を渡すわけにはいかないとか。その気持ち、よくわかりますね。
2008/09/08(月)ブライダルのラベル
お客の写真から傑作を選んで、画像データのCD-Rラベルに写真を印刷するというものです。結婚記念日とカップルの名前を入れれば、いい記念になります。
この提案に積極的に取り組んだお店は、なかったですね。デジタル写真に冷たい当時の写真店にとっては、気乗りのしない提案だったようです。
そんな姿勢の写真店に、お客が結婚式の写真を頼む気がしないのは当然です。自分達で、インクジェットプリンターを使ってプリントする気持ちがよくわかります。
それでも、ブライダルっぽい画像をラベル印刷したCD-Rを展示してくれた写真店は数軒ありました。私が手作りで用意した既製ラベルつきの未使用CD-Rディスクです。十数パターン用意しました。
しばらすると、何枚かは使われていました。追加できるように画像データと貼り付け用の器具を渡しておいたのですが、自分で印刷して補充する店はありません。基本的に気がないんですね。
結婚式場や出入りの撮影業者では、写真画像を保存したCD-Rを2~3万円で斡旋していました。フィルムからプリントするときに同時に落とした画像データです。原価数十円のCD-Rが余禄の利益を生みました。
DP店なら通常1枚500円程度のメニューです。ラベル印刷して千円から2千円なら、喜んで注文する客がいるはずです。
こうした実状を説明したにもかかわらず、街のDPショップはこういうサービスをメニューに取り入れようとはしませんでした。相変わらずラーメンとギョーザだけで商売できると思い込んでいたようです。
お客の写真データを使ってブライダル写真集を作る提案もしましたが、真剣に取り組んだ店はなかったですね。
自分で作れない・・だからやらない・・ただプリントするだけの自店の機械にすがりついて、新しいメニューに消極的な体質から脱却できないようでは、衰退していくのは仕方ありません。
2008/09/07(日)CD-Rラベルの印刷
盤に直接印刷する場合は、中央の直径40mmの部分は印刷できません。
専用のラベル紙に印刷して貼り込むのなら、直径17mmまで穴を小さくすることができます。写真重視なら、この方法がお奨めです。
専用ラベルには2種類あるので、中央の穴が小さいタイプを選びます。これなら、後貼りタイプを選んだ意味が生きます。
手持ちの写真原板から、ラベル(レーベル)印刷に使えそうな画像をチョイスしていて、痛烈に感じたことがあります。真円の画面に合う写真がないことです。
ハッセルブラッドなどスクエアサイズのフォーマットに慣れているひとなら、まん丸の画面に合う写真画像があると思います。35mmフルサイズや6x7、6x4.5の画面に慣れ親しんだ身には、難しいフォーマットです。
アマチュア写真家には、トリミングせずに原板いっぱいにフレーミングすることを奨めてきましたが、トリミングの余地がない長方形の原板から真円の画像を取り出すのは、かなり無理があります。
どこかの写真教室みたいに、余分に撮っておいて後で「先生」にトリミングしてもらう悪しきフレーミングをしておけばよかったなぁ。(この期に及んで往生際の悪い皮肉)
それと、真中に空いた穴がクセモノです。人物の顔に穴が空いたのでは、何ともしょうがありません。人物のアップは不向きです。