2008/09/08(月)ブライダルのラベル
お客の写真から傑作を選んで、画像データのCD-Rラベルに写真を印刷するというものです。結婚記念日とカップルの名前を入れれば、いい記念になります。
この提案に積極的に取り組んだお店は、なかったですね。デジタル写真に冷たい当時の写真店にとっては、気乗りのしない提案だったようです。
そんな姿勢の写真店に、お客が結婚式の写真を頼む気がしないのは当然です。自分達で、インクジェットプリンターを使ってプリントする気持ちがよくわかります。
それでも、ブライダルっぽい画像をラベル印刷したCD-Rを展示してくれた写真店は数軒ありました。私が手作りで用意した既製ラベルつきの未使用CD-Rディスクです。十数パターン用意しました。
しばらすると、何枚かは使われていました。追加できるように画像データと貼り付け用の器具を渡しておいたのですが、自分で印刷して補充する店はありません。基本的に気がないんですね。
結婚式場や出入りの撮影業者では、写真画像を保存したCD-Rを2~3万円で斡旋していました。フィルムからプリントするときに同時に落とした画像データです。原価数十円のCD-Rが余禄の利益を生みました。
DP店なら通常1枚500円程度のメニューです。ラベル印刷して千円から2千円なら、喜んで注文する客がいるはずです。
こうした実状を説明したにもかかわらず、街のDPショップはこういうサービスをメニューに取り入れようとはしませんでした。相変わらずラーメンとギョーザだけで商売できると思い込んでいたようです。
お客の写真データを使ってブライダル写真集を作る提案もしましたが、真剣に取り組んだ店はなかったですね。
自分で作れない・・だからやらない・・ただプリントするだけの自店の機械にすがりついて、新しいメニューに消極的な体質から脱却できないようでは、衰退していくのは仕方ありません。