2010/02/07(日)画像処理用のモニター

 今回のPC更新は、念願の画像処理専用マシンが目的ではありません。まだデジイチを買い換えていないし、予算もそんなにないし・・・
 したがって、モニターは普及品でいくことにしました。あるものを有効活用して、17インチCRTのままでもいいと思っているくらいです。

 本格的に写真の画像処理をするなら、モニターもそれなりのスペックにするのが理想です。色領域は、一般的なsRGBでなくてAdobe RGBが扱えること、RGB各色8bitでなく10bit以上再現できることが求められます。
 業務用の定番は、ナナオのColorEdgeシリーズです。ちなみに19インチのSXGA(1280x1024dot)スクエアモニターだと、一般用モニター(三菱RDT196LMなど)と比べて1桁高くなります。

 値段が高いのには、それなりの理由があります。VAでなくIPSパネルを採用していたり、色領域が広かったり、カラーマネージメント(本格的な色調整)ができたりします。
 とはいうものの、同じ予算で汎用品ならツインモニターどころか、10台用意できるほどの違いがあります。一般論として、画像を扱う業務に従事していない人が使うには、もったいない選択です。

 それでもモニターに拘りたいのなら、FlexScanシリーズが手頃です。他社の汎用モニターの3~4倍程度で収まります。S1921-SHやS1961-SHは、ナナオのサイトでもグラフィック用として、ColorEdgeと同じ区分けになっています。

 やや画面の大きい三菱のRDT221WHは、WSXGA+(1680x1150)表示で、Adobe RGBや12bitガンマ対応のグラフィックモデルです。値段は8万円以下とリーズナブル(?)です。
 モニターの画質に拘るとしても、アマチュアなら10万円まででしょうね。

 汎用品でもなかには比較的色再現のよい機種があります。色調節機能が充実していれば、ある程度の調整ができるので、こういう機種を狙うのも手です。
 奮発して業務用モニターを手に入れたところで、それを扱う人の眼がお粗末では、宝の持ち腐れです。値段だけで安物に飛びつくのは考えものですが、普及品のなかにも使えそうな機種があるはずです。

2010/02/06(土)PCモニターとテレビ

 パソコン用モニターの解像度がフルHD(1920x1080dot)中心になってきたことで、家庭用テレビとの差がなくなってきました。強いていえばチューナーの有無ですが、これとてPCに地デジチューナーという組み合わせもあります。

 個人的には、家庭のテレビとパソコンのモニターが共用できたり、共通規格になったりすることは、いいことだと思います。これもテレビ放送がデジタル化された恩恵ですね。
 一方で、パソコンとテレビでは用途が違う・・という思いもあります。動画中心のテレビに求められる性能と、主に静止画を扱うパソコン用のスペックには、違いがあって当然でしょう。

 メジャーで測ってみたら、パソコンラックに入るのは、幅60cmまでと出ました。25.5インチのWUXGA(1920x1200)がギリギリ置けそうです。縦位置のA4ファイルが2枚並べて表示できる大きさです。

 もうひとつ課題があります。パソコンのグラフィックチップが、どの画面サイズまで対応しているか?という問題です。新しく組んだマシンは何ら問題はありませんが・・・
 残念ながら他のPCは、フルHDやWUXGAには対応していませんでした。最大公約数は、SXGA(1280x1024)です。PC2台を切り換えて使おうとすれば、19インチのスクエアタイプが「当たり」となります。

 どうやら今回はフルHDのモニターはパスですね。フルHDのものは、テレビも含めていっぱい機種があるし、新しいスペックのものがまだまだ登場しそうです。
 フルHDでの表示は、いずれ買い換える居間のテレビに任せるという選択肢もあります。

 これからのパソコンモニターの標準仕様は、フルHDでも構わないと思いますが、もし自分がフルHDクラスのモニターにするときは、WUXGA(1920x1200)を選ぶでしょうね。
 問題は、動画を見るのに支障はなくても、文字情報を表示するには天地の幅が狭い気がすることです。例えば、21.5インチで16:9のワイドパネルの場合、天地が1080dotでは文字が小さく感じます。1200dotだとかなり大きなモニターが必要ですね。

2010/02/05(金)悩ましいフルHDモニター

 モニターの買い換えを検討していて、世の中がフルHD一色なのにはビックリしました。スクエアタイプのモニターを探すのに一苦労です。

 たまに目にするDELLの広告や、家電店のパソコンコーナーには、まだ17~19インチのモニターがありますが、単品の液晶モニターはフルHD(1920x1080)が主流のようです。
 デジタルカメラに動画機能が搭載され、フルHDで撮影できる機種が増えてきました。家庭用の大型パネルテレビは、フルHD対応のものがほとんどです。

 モニター選びには、きちんとしたコンセプトを持って臨まないと、あとで不便な思いをしたり、後悔したりするハメになりそうです。まず、主にどういう使い方をするかです。それによって、どの機種にするかは自ずと決まります。

 今回新たに組み直したマシンは、ホームページのHTMLファイルの表示を確認することと、デジタル静止画像の簡単な加工が当面の目的です。世間一般のパソコンユーザーがどういうPC環境でHPを見ているかが問題となります。
 すでに皆がフルHD画面で見ているのなら、それに合わせる必要がありますが、果してそうでしょうか?

 ホームページを運営している主宰者のターゲットがどういう層かにもよりますが、一般的な消費者を対象にしているなら、ノート型やネットブックを念頭に置くべきでしょう。少なくともフルHDがメインとはならないはずです。
 ホームページは、大は小を兼ねるではなくて、「小は大を兼ねる」です。左サイドに「お気に入り」を表示せずに、ネットブックで横画面いっぱいに見える大きさが基準となります。大きくてもwidthは1024pixelまででしょう。
 今年発売予定のApple i Padは、XGAの縦長画面だそうです。768pixelですね。

 ハイエンドユーザーを意識しすぎると、肝心のターゲット層を外す危険性があります。でも、時代は家庭のテレビでインターネットという方向に向かっています。家庭のテレビはフルHD(1920x1080)です。・・・悩ましいですね。
 近いうちにフルHDとWindows 7が主流になると踏んで、同時に2画面表示できるよう、768~960dotで設計するのも悪くないと思います。タブレットPCでも見やすいし・・・
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