2008/09/06(土)CD-Rのレーベル
CD-Rのレーベル(ラベル)印刷には、2通りの方法があります。
ひとつは、インクジェットプリンターを使ってリライタプルタイプのCD-Rに直接印刷する方法です。もうひとつは、専用のシール紙に印刷してからCD-Rに貼り付けるやり方です。どちらがいいかは、一長一短です。
インクジェットプリンターで直接印刷するためには、プリンターにCD-Rをセットする機能がついている必要があります。L判専用の機種を除いて、多くの機種が対応しているはずです。
染料インクは発色がきれいですが、お茶をこぼしたりすると溶けてしまうことがあります。水気は禁物です。
顔料インクは耐水性がある反面、インクの載りが悪く、機種によっては薄い発色にしないと絵が乱れることがあります。乾きが悪く、数日乾かしても手に乗移るインクも見受けられます。
染料インクは、白い部分にはインクが載りません。オプチマイザーのない顔料タイプも同じです。レーベル全体にインクが載るようにするとキズの防止になります。文字だけの場合は、背景色をつけると全面にインクが載ります。
専用のラベル紙に顔料インクで印刷してから貼り付けるやり方は、発色がきれいで、レーベル面の保護にもなります。中心の穴ギリギリまで印刷できるタイプもあります。
お奨めの方法ですが、スリットタイプのドライブユニットだと、厚みの関係で出し入れの際に引っ掛ることがあります。
2008/09/05(金)CD-Rの注意点
前回指摘したように、光を使って書き込む媒体は、光による劣化が心配です。読取面を上にしたまま、直射日光の当たる場所に放置しておくと、1日程度でもデータが読めなくなることがあります。
最近ではあまり見かけませんが、激安のCD-Rは敬遠したほうが無難です。書き込んだすぐあとでは正常動作していたのに、翌日になったら読めない・・なんて話もありました。
もともと価格の安いメディアだから、長期保存が目的なら、きちんとしたメーカーの製品を使うことを推奨します。
CD-Rの読取面は、銀色に輝いている側です。虹の7色がキラキラきれいですね。大きなキズがつくと、読取エラーを起こすので、丁寧に扱います。
もしキズがついて正常に読めなくなっても、表面を再研磨すれば復活します。データは読取面の奥(内側)に記録されているので、キズがついてもデータは消えません。
実は、読取面よりも丁寧に扱わなければならないのは、レーベル面です。
レーベル印刷のすぐ下にデータは書き込まれています。もし、レーベル面をキズつけてしまったら、ヘッドに反射光が戻らなくなって読めなくなります。キズが深いと、データそのものが損傷してしまいます。
レーベル面が無地のリライタブルというCD-Rもあります。文字を書いたり、インクジェットプリンターで印刷することができるタイプです。
リライタブルは、あとで印刷する前提で表面コートが薄くなっています。そのままで使うのなら、製造時に印刷された一般タイプのほうがキズがつきにくいわけです。
先のとがったペンで文字を書くのは危険です。うっかりレーベル面を削ってしまったら、データを損傷するかもしれません。
2008/09/04(木)データ保存のメディア
デジカメの画像データをメモリのまま保存するのは、不経済だし危険です。1MBあたりの価格が高いので、何枚も買うのはもったいないし、自然消滅の危険が高いメディアです。
パソコン内蔵のハードディスク(HDD)や外付けのHDDに保存するのは、コスト的には安くなりますが、データ消失の危険性が高い方法です。
パソコンのHDDは、3年経ったらいつ壊れてもおかしくないシロモノです。磁性体を塗ったアルミの円盤が高速回転し、磁気ヘッドで読み取る仕組みになっているからです。
風圧で磁気ヘッドが直接円盤に接触しない構造になってはいますが、衝撃が加わるとクラッシュする危険があります。
パソコン内蔵のHDDは、パソコンの寿命がきたら一緒に廃棄されるケースが多いしね。
HDDに限らず、磁気を使った記録媒体は、長期保存性に欠けます。地球自体が磁石みたいなもんだから、地磁気で劣化するのは避けられません。
MOディスクなんかもダメですね。
それと、書き込んだあと、消して書き直せるメディアは、長期保存には向きません。CD-RよりもCD-RWのほうが、より「危ないメディア」ということになります。
光ディスクのCD-Rは、磁気媒体に比べれば安定しています。少なくとも地磁気で劣化する心配はありません。
ただし、光を使って書き込む(焼き付ける)ので、光に弱い性質を持っています。読取面を上にして、直射日光の当たる場所に放置するのはご法度です。