2011/05/07(土)ブログ嫌いの社長
パソコンやスマートフォンの取り扱いに慣れていないお年寄には、別の伝達方法が必要です。大事な情報を見つけた人が、電話などで知らせる配慮が求められます。
それとは別に、ブログやツイッターを毛嫌いする人もいます。知り合いの写真屋の社長は、このタイプです。
このブログを始めたときに URL を教えたら、「お前はそんなくだらないことをやっているのか」と、いぶかしい顔をしていました。理由を聞いてみると・・・
この人は釣りが趣味で、インターネットで情報を探すことがあるそうです。ブログでのやりとりでよくみられるのは、茶化しや鞘当て、冷やかしばかりで、ウンザリなんだとか・・・
「50cm って本当に石鯛?」「うん、そう・・・(てんてんてん)」といったやりとりのあと、「本当に釣ったのなら写真を見せろ!」とか、「アンタは1匹でも石鯛を釣ったことがあるのか?」といった不躾で横柄なコメントの応酬を見ていると、腹が立つんだそうです。
「ブログみたいなものは・・」と、ハナから馬鹿にした言い方です。
匿名性が災いした典型的なケースですね。自分が誰だか特定されなければ、言いたい放題、やりたい放題の人はたまにいます。
昔から「旅の恥は掻き捨て」と言うくらいだから、予想以上にいるのかもしれませんが・・・
もし間違いの訂正を進言したり、批判的な意見を述べる場合は、きちんと実名や所属を名乗るべきでしょうね。最近では、実名で登録する情報サイトもあります。
実名でなくても失礼な振る舞いはいけません。誰も知らないと思っても、きっと神様は見てますよ。そして、閻魔様も・・・
2011/05/06(金)インターネットの情報力
避難所を訪れたボランティアが、家族の行方を探す人が多いのを目にします。それならと、ケータイのカメラで避難者リストを複写し、ネットで公開しました。
それを見た人が、画像では見づらいだろうと、せっせとテキストデータ化し、それを公開します。テキストデータなら読みやすいし、検索にも引っ掛りやすくなります。
親類・知人がそれを見つけ、ケータイで安否を知らせることができました。救助隊でもなんでもない一般の人たちの連携プレーが、被災者に欲しい情報を提供したわけです。これはマスメディアにはできない芸当です。
被災地と遠く離れた場所に居ても、自分に協力できることがあると気づいた人は立派です。現地にいる人の気持ちになれたからでしょうね。
情報の伝達と共有に威力を発揮したインターネットですが、その反面、間違った情報や風評を広める両刃の剣でもあります。ウワサ話や伝聞を無責任に公開すると、風評被害を助長する結果になります。
このブログでは、震災に関する確かな裏付けのない情報は、一切採りあげないようにしました。「被災された皆様に心から・・」というオタメゴカシもやめました。自分のための「免罪符」は無意味です。
非常時に知りたいのは確かな情報です。断片的でも事実であることが大事です。そういう意味では、ブログよりもツイッターのほうが、情報発信には向いているかもしれません。
事実の断片を積み重ねれば、全体像が見えてくるはずです。
2011/05/05(木)被災した写真や機材の修復
さらに一歩踏み込んだ救援活動をしているところがあります。社会貢献学会では、被災地から送られてきた写真の修復を無償で行なっています。
同学会「あなたの思い出まもり隊」事務局に、被災した写真を着払で送ると、3週間ほどで複製して返送してくれます。料金は無料です。
なぜそこまでするのか調べてみました。「東日本大震災により本部事務局(東北福祉大学)が被災しているため、現在、臨時事務局を神戸学院大学内に置いています」となっています。なるほどね。
このプロジェクトには、エプソンとアドビが協賛しています。1企業、1団体ではできないことでも、協力することで被災者の救援が可能になります。
これとは別に、1企業でできることで対応しているメーカーもあります。三脚の国内トップメーカー、ベルボンです。
自社製品で修理可能なものを通常の修理代の半額で受付けています。罹災証明(コピー可)の添付と送料が必要ですが、企業活動である以上はやむをえないでしょう。
送付先は山梨県北杜市にある修理部になっています。国内生産していたころの工場がまだ残っているんですね。昔、見学させてもらったことがあります。
カメラ・レンズ関係で、特別修理を受付けているメーカーはないみたいです。電子部品は水没したら修理不能だから当然ですが・・・
銀塩時代のカメラ・レンズには、代替分譲というシステムがありました。修理不能な機材を引き取って、同等の製品を特別価格で斡旋する制度です。やるとすれば、これでしょうね。
被災した販売店の在庫補償などは、個別に対応していると思います。企業規模に比べて一般への寄付金が少ないのは、こうした事情があるからかもしれません。
どんな形にせよ、被災地への支援は必須です。まずできる範囲のことから始め、それを継続することが大事だと思います。