2011/05/06(金)インターネットの情報力

 今回の大震災では、インターネットの情報力が実感できました。情報の伝達、情報の共有という点で、その力を発揮したわけです。テレビ・ラジオなどマスメディアにはない特徴も再認識できました。

 避難所を訪れたボランティアが、家族の行方を探す人が多いのを目にします。それならと、ケータイのカメラで避難者リストを複写し、ネットで公開しました。
 それを見た人が、画像では見づらいだろうと、せっせとテキストデータ化し、それを公開します。テキストデータなら読みやすいし、検索にも引っ掛りやすくなります。

 親類・知人がそれを見つけ、ケータイで安否を知らせることができました。救助隊でもなんでもない一般の人たちの連携プレーが、被災者に欲しい情報を提供したわけです。これはマスメディアにはできない芸当です。
 被災地と遠く離れた場所に居ても、自分に協力できることがあると気づいた人は立派です。現地にいる人の気持ちになれたからでしょうね。

 情報の伝達と共有に威力を発揮したインターネットですが、その反面、間違った情報や風評を広める両刃の剣でもあります。ウワサ話や伝聞を無責任に公開すると、風評被害を助長する結果になります。
 このブログでは、震災に関する確かな裏付けのない情報は、一切採りあげないようにしました。「被災された皆様に心から・・」というオタメゴカシもやめました。自分のための「免罪符」は無意味です。

 非常時に知りたいのは確かな情報です。断片的でも事実であることが大事です。そういう意味では、ブログよりもツイッターのほうが、情報発信には向いているかもしれません。
 事実の断片を積み重ねれば、全体像が見えてくるはずです。
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