2011/06/06(月)4K2Kは普及するか?
昨年、Youtube が一部対応したことで話題になりました。Google が推し進めているインターネットテレビ(Google TV)に絡んでの対応です。その後の進捗はどうなっているんでしょうか?
家電各社は、3D のほうを優先させているようで、4K2K 対応は今年中あるいは来年あたりになりそうです。日本で Google TV といってもピンとくる人は少ないでしょうね。
放送局の利権が強い日本では、テレビ放送とインターネットの融合は、簡単にはいかない状況です。地デジ放送に B-CAS カードが要る国です。
4K2K は 4000×2000dot の略です。ハイビジョンの4倍画面は 3840x2160dot で、デジタルシネマの規格 4096x2160dot も含めて、横幅が約 4000(4K)と言っているようです。
これに対応するビデオカメラは、まだ一般には普及していませんが、CP+2011 ではビクターが試作機を展示しています。デジカメでフル HD 動画が撮れる時代です。ビデオ専用機はひとつ上を行かないと・・・
元の画像がフル HD でも、4K2K 対応のディスプレーで見るほうがキレイだと言われています。ドット・バイ・ドットよりも表現力にゆとりがあるからでしょう。輪郭がクッキリする・・などの報告があります。
スーパーハイビジョンが実用レベルになるまで、まだ 10 年近い年月が必要です。それまでは 4K2K のディスプレーが牽引役にるのでは?
映画ファンにとっては、魅力のある規格だと思います。自宅でデジタルシネマと同じ画質が楽しめます。高画素のカメラを持っているスチールファンには、物足りないかもしれませんが・・・
2011/06/05(日)スーパーハイビジョンはいつ?
先月、NHK とシャープが共同で開発した、スーパーハイビジョンのディスプレーを発表しています。従来のハイビジョンの 16 倍の解像度だとか・・・
映画館では、ハイビジョンの4倍の解像度がある「4K2K」という規格が実用化されています。スーパーハイビジョンは、それのさらに4倍の解像度があります。
7680x4320 dot ということは、3318 万画素に相当します。デジイチの画像を 16:9 の横長画面いっぱいに表示するには、約 4000 万画素が必要です。静止画でもかなりハイスペックなのに、動画でこんなサイズが可能なんでしょうか?
開発段階では、800 万画素のセンサーを4個使って合成していたそうですが、実用段階では単一センサー(または3板式)になると思われます。金に糸目をつけない業務用だから、3板式ですかね。(将来的には3層構造か)
ギガビット単位の情報をどうやって送信し、再生するのか興味があります。圧縮技術が成否を握っているのでは?
今回発表されたディスプレーは、横幅が 1.9m もある大きなものでした。一般家庭向きではないですね。価格も未定です。
NHK の試験放送開始は、2020 年の予定というから、まだ先でもありもうすぐでもあります。そのころには、デジイチの画素数は 4000 万画素クラスが当たり前になっているかもしれません。
プリントサイズではなく、ディスプレーで表示するために高画素化する時代がくるとは、予想外の展開です。どうなりますやら・・・
2011/06/04(土)高画素のカメラで何を撮る?
一般家庭にあるプリンターは、A4 サイズまでです。300dpi の解像度で出力するとして、1000 万画素もあれば、ピクセル等倍のプリントが得られます。それ以上の画素数は、トリミングの余力ですね。
最新機種なら A3 サイズのプリントも可能です。こんなに大きく引伸ばすことは、そんなにないのでは?
フィルム全盛時代の引伸ばしは、六つ切か四つ切が主流でした。35 ミリ判でもノートリミングなら、十分に観賞に耐えるサイズです。
それ以上の大伸ばしや高画質を求める人は、中判サイズのカメラを使いました。主に風景写真が趣味の人達です。半切・全紙に伸ばすには、35 ミリ判では解像感のほかに粒状性の問題がありました。
デジタル時代になって、写真の観賞方法が多様化しています。プリントではなく、テレビやモニターで観ることが多くなりました。
フルハイビジョンのモニターは、1920x1080 dot だから、画素数に直すと約 207 万画素です。1920x1200 dot の画面でも約 230 万画素です。
横長の画面いっぱいに表示させるには、もう少し必要ですが、キャビネ判にプリントできる程度の画素数があれば十分です。
オンラインストレージを使う場合は、写真1枚あたりのファイルサイズを抑えるのが賢明な利用法です。容量制限や通信速度の問題があるからです。
せっかく撮れた傑作です。家族や友人と共有できるのが、デジタル写真の特徴だから、これを活かさないと・・・
写真の楽しみ方次第で、高画素に拘る必要がない場合もあります。今回発表のシグマ SD1 は、冷静な判断を促すいいきっかけになったのでは?