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2009年04月29日の記事

2009/04/29(水)動画用の三脚

 いままでスチール写真用とビデオ用とは別のジャンルだった三脚に、変化が起きそうです。その理由は、デジカメの動画対応です。

 一眼レフは別格として、三脚から遠ざかっていたコンパクトデジカメのユーザーが、市場に戻ってくる可能性が出てきました。
 この需要を掘り起こすためには、新しいラインナップが必要です。現行のビデオ用三脚にその役を担わせるのは難しいと思います。一番小型のものでも、コンパクトカメラには大きすぎます。

 動画用の三脚は、アイレベルで使えることが命題です。コンパクトに持ち運ぶことと、アイレベルで使えることの両方をクリアするのは容易ではありません。
 ベルボンのカタログを見ていて、一番近いのはULTRAシリーズだと思います。対象カメラとして、コンパクトデジカメのほかに小型ビデオカメラも挙げています。

 サイズは、ULTRA MAXi Lが縮長360mm/全高1525mm、ULTRA MAXi Mが縮長335mm/全高1385mmです。コンパクトな三脚ですが、アイレベルで使うには十分な高さです。あとは雲台をどうするかですね。ビデオ用のPH-248では、バランスが取れません。

 この三脚は変わっていて、細い脚ほど長く伸びます。普通とは逆ですね。
 段数が増えるにしたがって、三脚の縮長は長くなります。三脚基部から測ると、1段目の脚よりも2段目の脚のほうが長いはずです。基部の根元までパイプを入れることができれば、細くなるほど長くすることができます。この原理を使っているわけです。(Sharpaシリーズもそうですね)

 ULTRAシリーズは、脚の伸ばし方も変わっています。
 先端をねじってロックを外し、一気に全段を伸ばすことができます。脚は3本だから、3回繰り返せば全高になります。慣れると数秒でアイレベルにできるのは便利です。

 脚を伸ばすのに少しコツが要りますが、カタログにはその方法が、絵解き入りで紹介されています。
 ULTRAシリーズの実演で「妙技」を披露していたK氏は、発売後に上海へ転勤してしまいましたが、いまはどうしているでしょうか?
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