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2012年07月14日の記事

2012/07/14(土)スチール写真と動画機能

 絵画を捨てて写真の道に入った M 君とは、いまでも年賀状のやりとりが続いています。毎年、写真入のポストカードの半面にビッシリ、世相の論評が書かれています。文章の論調が厳しい反面、写真のほうはほのぼのとしたおおらかさがあります。彼の人柄でしょうね。

 ずいぶん前にテレビ番組で、彼が取材する様子を見かけたことがあります。スチールカメラのほかにビデオカメラを持っていました。写真家というよりは、フォトジャーナリストと呼んだほうがよさそうです。
 事実を伝える報道は、スチール写真でもムービーでもどちらでも構わないというスタンスです。雑誌なら写真だし、テレビなら動画のほうが訴求力があります。紙媒体では、文字によるレポートも大事な要素です。

 デジタルカメラに動画機能は要らないという声をよく耳にします。個人的には、コンデジについていても動画機能を使ったことはないから、不要と思っている口です。でも彼のようなフォトジャーナリストにとっては、スチール写真とムービーが1台のカメラで撮れたほうが便利ではないかと思います。

 実際には、写真は写真、動画は動画で、別々のカメラで撮るプロが多いはずです。スチール写真とムービーでは、求められる機能や使い勝手が違うからです。
 それでも撮影中にリアルタイムで動画に切り替えられれば、チャンスを逃がす確率を減らせるし、万一のときに代替機があるという安心感があります。

 近頃は彼から写真展の案内を送ってこなくなりました。稼いだ原稿料が写真展で消えていくと嘆いてましたが、ひょっとすると今はムービーのほうに力を入れているのかも?
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