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2017年10月08日の記事

2017/10/08(日)監視カメラの規格の違いと互換性

 赤ちゃんやペットの見守りに使う家庭用のカメラは、たいていは単独で使用します。互換性の問題はあまり関係ないと思います。複数台のカメラをレコーダー(DVR/NVR)につなぐタイプは、カメラとレコーダーの方式が合わないと映らない可能性が大です。このあたりはきちんと押さえておかないと、買った後で泣くはめになります。

 初期の監視(防犯)カメラは、アナログ式のビデオカメラでした。画像の信号を同軸ケーブルで送ります。デジタルに換算したときの画素数が低く、30~50 万画素程度でした。現在では地上波デジタル放送や BS/CS 放送と同等の高画質のものが主流です。いわゆるアナログハイビジョンから、中には 4K に対応する規格まであります。

 既設の同軸ケーブルを使った配線をそのまま利用できるのも利点です。この方式の主な規格には、AHD(Ver.1.0/2.0)、HD-TVI(Ver.3.0)、HD-CVI、HD-SDI などがあります。このうち HD-SDI だけは 5CFB のケーブルが指定となっています。あとの規格は従来の 3C2V や 5C2V のケーブルが流用可能です。専門業者が HD-SDI を好んで扱うのは、ノイズが少ないことのほかに、配線工事も含めて差別化したいからかもしれませんね。

 国内で多く流通しているのは AHD です。開発元が規格をオープンにしたことでコストダウンが図れ、低価格のものが多く出回っています。ただし AHD には Ver.1.0 と Ver.2.0 があって、Ver1.0 は 1280x720px、Ver.2.0 は 1920x1080px です。レコーダーは上位互換となっています。つまり Ver2.0 のレコーダーには Ver1.0 のカメラが使えますが、その逆はできないので注意が必要です。

 AHD Ver.1.0 の機器には 720P とか 1300 万画素という表記が使われます。Ver.2.0 の機器は 1080P とか 200 万画素という表記です。Ver.2.0 には 1080N というのもありますが、これは本来 16:9 のハイビジョン画面を 8:9 に縮めて記録しておいて再生時に伸ばす方式で、画質は半分になります。Ver.2.0 対応でも低価格品はこの方式が多いので要チェックです。(中には 1080N のレコーダーに 720P のカメラ、なんてのも…)

 同軸ケーブルではなく LAN ケーブルで信号を送る方式もあります。いわゆる IP カメラと呼ばれるタイプです。デジタル信号をそのまま伝送するので、ノイズが少ないのが特長です。新たに配線するのであれば、こちらの方式がよさそうです。とくに PoE という機能を備えた機器であれば、LAN ケーブル1本で電源も兼用できます。

 このほかに WiFi タイプで LAN ケーブルを使わない方式もありますが、カメラの電源コードは必要だから完全な無線にはなりません。転送レートの関係で画素数を抑えたカメラが多いのも難点です。カメラのすぐそばに電源がないのであれば、有線 LAN にしたほうがベターでしょう。ウチは新規の設置だから、この LAN ケーブルで伝送する方式にしようかと考えています。

 LAN ケーブルで情報を伝送するデジタルハイビジョンは、ノイズが少なく画像が鮮明なのが特長ですが、タイムラグが発生するのが難点です。同軸ケーブルを使うアナログハイビジョンには、このタイムラグがありません。リアルタイムで監視し、録画中に再生を頻繁に繰り返すような使い方をするつもりなら、どちらにするかよく吟味したほうがいいでしょう。ウチの場合は画面の常時監視はしないし、何かなければ録画を再生することもないから、デジタルハイビジョンでいくつもりです。
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