2017/05/30(火)禁断のペピーノ実つき苗をゲット

 近くの農協の苗売り場を物色してたら、ペピーノの実つき苗がひとつだけ売れ残っていました。前に見たときはもっと高かったので見送った記憶があります。今回は見切処分価格で税込 980 円でした。思わずゲットです。

 ペピーノには苦い思い出があります。去年も一昨年も苗を購入したのに、まともに実が育たず、できそこないの実を1個ずつ収穫しただけで終わりました。今年は苗が売られていても無視しようと心に決めていたのに、そこへたわわに実をつけた大苗の登場です。農協も罪なことをしますね。

 ペピーノはナス科ナス属の植物で分類上は野菜ですが、フルーツみたいに生食できます。味はメロンのような食感でナシのような味覚とか、いろいろ言われています。実の大きさは鶏卵よりもやや大きめといった感じです。デパ地下では 700 円くらいで売られているという話もあります。国内ではまだ珍しいからですかね。

 これまで苗売り場の実つき苗を買うのは素人衆で安易に手を出してはいけないと、周りから相談されるたびに答えていたのに、とうとう禁断の実に手を出すはめになりました。デパ地下でいくられで売られていようが、そんなことはお構いなしですが、まともに完熟した実を自分で育てて食べてみたい… そんな衝動から実つき苗を購入してしまいました。(バカな私…)

ペピーノの実つきの大苗
 購入した苗は4本仕立で実が 12 個ほどついています。購入時の鉢(写真の左側)では小さいので、ひと回り大きなスリット鉢に植え替えました。ドーム型のワイヤーフレームはそのまま流用しました。ネット上の情報では3本仕立が主流のようです。3本に仕立て直し、1本を挿木にしようかと考えましたが、4枝とも中途半端に実がついています。(この辺がいかにも市販の実つき苗らしいところ)

 そこで夏果はこのまま育てて収穫し、秋になってから1本を挿木用に切除することにしました。その時点で鉢替えが必要ならひと回り大きな鉢に植え替える予定です。いずれにしても真夏はあまり株を触らない方がいいみたいです。過去の失敗は夏の暑さにやられたからだと思います。秋にもう一度収穫できるそうだから、枯らさないようにしないと…

 ペピーノの耐寒温度は5度以上だそうで、路地での冬越しはまず無理です。切り詰めた本株と挿木苗を保温して越冬させるつもりです。昨年冬から加温設備つきの温室があります。パッションフルーツ用に作ったのですが、今冬はペピーノも仲間入りです。うまく夏場を乗り越えて生き残ったらの話だけどね。

2017/05/22(月)自家製アホエンオイルが大好評

 我が家では血行促進に効果があると言われるアホエンオイルを自家製作しています。製作とはいっても簡単な話で、生のニンニクをオリーブオイルなどの油に溶かしたものです。作り方は、生のニンニクをみじん切りにしてしばらく常温で寝かし、低めの温度で2時間ほど湯煎します。2時間放置するのは簡単だけど、2時間湯煎するというのがちょっと面倒そうです。

 実際には、湯煎した温度が 50 度になったら、琥珀ニンニク作りに使っている温蔵庫に入れて2時間放置するだけの話です。温蔵庫の温度は 55 度に固定されているから、希望する湯煎温度にほぼ近い状態です。温度計と睨めっこで2時間も撹拌し続けるのは、ご勘弁ですね。

 いままではオリーブ油のエキストラ・バージンオイルで作っていました。家内はあまり使わないので、もっぱら私が使っていたのですが、ある日を境に夫婦で消費するようになりました。きっかけはテレビ放送です。アホエンオイルはエゴマ油で作るのが健康に効果的、という内容でした。

 女は単純ですね(失礼!、単純なのはウチの家内でした)。エゴマ油はいままで何度か買ってきてやったのですが、その効能についてはあまり気が回らなかったようです。テレビで放送された途端に、今度はエゴマ油で作るんだとばかりに自分で買ってくる始末です。それならと、前回はエゴマ油でアホエンオイルを作ってやりました。

 もう減り方の早いこと。ちょっと多めにかけると「もったいない」とかブチブチ文句を言われます。仕方がないので、前回作ったときの残りのエゴマ油は家内用にして、私の分はオリーブ油で作ることにしました。2種類作るのはめんどいけど、同時進行でやれば一気に片付きます。(写真左がオリーブ油で作ったアホエンオイル。右がエゴマ油)
自家製のアホエンオイル

 ネット上にはアホエンオイルの作り方がいっぱい出ていますが、みじん切りにしたニンニクをどれもただ湯煎すればいい、といった内容です。中には「新鮮なうちにすぐに湯煎する」というのがありました。本当でしょうか? 何でも早いほうがいいというのは間違いのような気がしますが…

 生のニンニクに多く含まれるのはアリインという無味無臭の物質で、切ったり擦り下ろしたりすると酵素アイリナーゼの働きでアリシンに変わります。このアリシンは不安定な物質で、ニンニク臭の元になる揮発性の硫化アリルになったり、油溶性のアホエンに変化したりします。つまり、アホエンを多くするには少し時間を置いた方がよいという言い分です。常温で2時間寝かすという説のほうが、理に適っていると思います。

 低めの温度で2時間湯煎するという言い分にも理由がありそうです。アリインをアリシンに変える酵素アイリナーゼは、80 度以上だと分解してしまうから、あまり高温で湯煎するのは逆効果です。せっかく生成されたアホエンも 100 度を超えると分解してしまいます。つまり、比較的低温の 50 度くらいでじっくり湯煎するのが、アホエンを油に十分浸み込ませるのに有効な方法というわけです。(なるほど、と勝手に納得)

 実際には、組成分析してみないと科学的な裏付けは得られません。それでも、「みじん切りにしたら新鮮なうちに素早く湯煎する」という情報よりは、「2時間放置してから約 50 度の低温で2時間湯煎する」という方に信憑性がありそうな気がして、自分は後者のやり方で作っています。

 加熱するとアホエンは分解してしまうので、もっぱらサラダオイルとして使っています。少し冷めてからならいろんな料理にふりかけて使えそうです。アホエンには血をサラサラにする効果があり、毎日スプーン一杯で血のめぐりがよくなって脳が活性化されるんだとか…

 そう言えば最近、物を取りに行って現場についてから「自分は何をしにきたんだっけ?」
というのが少なくなったような気がします。(あくまで「気がする」だけですが…)

2017/05/17(水)家庭菜園でもやることはいっぱい

 毎年ゴールデンウィーク(NHKでは「大型連休」)あたりから、冬越しの作物の収穫やら、春の植え付け準備やらで、にわかに忙しくなります。家内は毎年GW中に子供たちのところへ「出張」してしまうので、自分一人ですべてやらないといけません。庭仕事の手伝いはあてにしてないけど、炊事や洗濯、猫の世話などいつもは家内の仕事もこなしながらだから大変だわ。

 温室で冬越しさせたパッションフルーツの苗は、ソメイヨシノが散るころに定植しました。GW中に初開花したので今年は早めのスタートです。開花が始まったということは、人工授粉もしないといけません。この一日花は朝寝坊で 10 時過ぎに開花します。朝見回ったときに咲いてなくても昼には咲いているから、授粉し忘れないようにしないとね。過去の経験から、うちの株は午後4時以降に授粉しても結実するようです。

 久しぶりの雨降りは、水やりの必要はないけど、土づくりの作業もなしです。窓から外を眺めていたら、鳩が庭を歩いていました。しきりに地面を突いています。この前トウモロコシの種を蒔いたばかりだけど、不織布をベタがけしておいたので助かりました。去年ほとんど発芽しなかったのは、こいつのせいですね。食べられてしまったのでは、待てど暮らせど発芽しないわけです。(カメラを取りにいっている間に鳩はどこへやら…)
雨の日は庭仕事はお休み

 いちばん手前の背丈の高い草はライ麦です。敷き藁にするために冬越しで育てています。麦を収穫するつもりはないから、穂が出たら切って緑肥にしています。晴れの日が続くのを待って、昨日すべて刈り取りました。早々に跡地を耕して、次の作付の準備に取り掛かります。次作のミニカボチャは種から育苗中です。ネットも張らないといけないし、やることいっぱいです。

 営業農家ではないから、多少手を抜いて失敗しても生活に困ることはありません。新鮮な収穫物にありつけないだけです。でも失敗するとガッカリするし悔しいから、次回は成功するよう学習します。焦って未熟な堆肥を入れると作物が育たないとか、古い土を再生させずに使い回すと失敗するとか… やはり農業も科学です。
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