メッセージ

2009年01月18日の記事

2009/01/18(日)仮設スタジオの照明

 以前、スタジオ設計を頼まれたことのある呉服屋さんから、成人式当日の仮設スタジオの相談がありました。
 2階のスタジオを着付けスペースで使うから、1階で撮れるようにしたい・・という相談です。行ってみると、数十組分の振袖が、2階のスタジオに所狭しと並んでいました。とてもここで写真は撮れません。

 スタジオのストロボ設備は、天吊りのパネル型だから、外して使うわけにはいかないし・・・
 その店にある予備の機材は、蛍光灯を使ったスクープライトだけです。外光の入る室内で蛍光灯照明というのは、いただけません。
 輝線スペクトルを補正すると、外光に補正色が被るし、照明パワーも足りません。全部で4灯ありましたが、立ちポーズと座りポーズの2箇所をカバーするのは無理です。何でこんなものを買ったんでしょうね。

 この蛍光灯ライトは、ある有名なカメラメーカーの営業マンの勧めで購入したそうです。色温度が太陽光に近いから・・といった、単純な発想だったようです。何もわかっちゃいませんね。
 そもそも、スタジオ照明のことをカメラメーカーの営業マンに聞くこと自体が間違いです。一部上場の大手メーカーだから信頼できる・・という甘い考えがアダでしたね。
 何ともならないので、せっぱつまってこちらにSOSしてきたわけです。

 スタジオ開設時に非常用にと、予備の電源部を持たせていたのを思い出しました。330Wsの予備の電源部に、こちらで用意した発光部を2灯つなげて、ストロボ照明で撮ることにしました。
 ストロボなら、2灯あれば何とか撮れます。

 当日のカメラマンは?と聞くと、社長が自分ひとりで撮る由。ライトの位置をその都度変えるのは、呉服屋さんには無理のようです。立ちと座りの2スパーンを2灯とも動かさずに・・というのは、怖いもの知らずの要望ですね。
 何とかセッティングしましたが、成人式当日はちゃんと撮れたでしょうか?
OK キャンセル 確認 その他