2009/04/27(月)動画で三脚復活?
ところが、ハイビジョン動画対応で、これからのデジカメには三脚が必需品となります。使用者が、ムービーには三脚が必要だと認識しているかどうかは疑問ですが・・・
8ミリ映画の時代は、カメラ店がユーザーの窓口でした。カメラを購入するときに、三脚の必要性を説明する環境が整っていました。
ビデオカメラの時代になって、販売窓口は家電店にも広がりましたが、カメラ店での販売シェアは高かったと思います。家電店のオハコは白モノやテレビだから、趣味の世界のビデオカメラには、あまり力が入っていませんでした。ソニーショップの会合で、カメラ店が多数派だった時代もありました。
時代は変わって、いまではデジカメの販売窓口は家電量販店です。扱い商品の一部に三脚を並べていても、動画の必需品としてユーザーに勧める販売知識があるかどうかです。ヨドバシやビックみたいなカメラ系家電量販店は別ですが・・・
三脚自体にも問題があります。
スチール写真とムービーでは、雲台の構造が違います。動画はスムーズな動きを重視するため、ゆっくり動き始めてゆっくり止まる構造になっています。オイルやバネを使った、ディフェンサーと呼ばれる雲台です。
ムービー対応の三脚は、少数派です。安物のなかには、ビデオ兼用を謳う機種がありますが、どうみてもディフェンサーとは言えません。雲台に回転防止のピンが付いているだけです。
ムービー専用の雲台は、横位置専用になっています。縦位置でビデオを撮ることがないからです。
静止画と動画が混在して撮れるデジカメには、縦位置にできるものが便利です。三脚は動画のときだけ・・と割り切るなら、必要ないかもしれませんが・・・
デジカメの登場で、苦戦を強いられた三脚メーカーが、動画対応を商機とみて、どんな新製品を投入してくるか・・見ものですね。
2009/04/26(日)動画で変わる一眼レフ
デジカメのハイビジョン動画対応が、一眼レフシステムを根底から変える予感がします。ホールディングを考えると、いまのデザインのままでいいかどうか・・という問題もあります。
各メーカーのデジタル一眼レフは、銀塩カメラの機能を引継いで発展してきました。ムービーカメラとは設計が根本的に違います。いまのデザイン、現行の仕様のままで動画対応にするのは、いろいろ不都合な点があります。
一番ネックになるのは交換レンズです。ピント合わせは、コンティニアスAFというモードがありますが、シャッターを切る前の話です。動体予測機能も同じです。露光中にピントと絞りを連続的に変化させるのは、いまのままでは難しそうです。
ファインダーは、光学式でなくてモニター式が有利です。光学式のままでいくなら、ペリクルミラー(半透過式)という方法もありますが・・・
動画時のホールディングは、銀塩カメラと同じ形がいいとは思えません。液晶モニターの位置や大きさも不満の対象となります。
今月発売のキャノンKissの新製品は、HD動画対応だそうですが、先発のニコンD90と比べてどうなんでしょう。従来のシステムを引きずったままでは、満足のいく動画撮影はできないように思います。
レンズ固定式の一眼レフは、動画対応にしやすい構造になっています。一眼レフのハイビジョン動画は、このクラスのカメラで・・というのが順当な考え方です。
レンズ交換式に固執すると、ラインナップをフルチェンジする必要に迫られます。どのメーカーも避けたいはずです。
一眼レフの魅力と、ハイビジョン動画の魅力と、どちらが優先されるかは、ユーザーの動向次第です。レンズ固定式のデジタル一眼レフが、普及機のスタンダードになる可能性は否定できません。
2009/04/25(土)HD動画も撮れるデジカメ
協力先のドレスショップの話では、どの機種がとくに目立つ・・ということはないそうです。どのメーカーも似たような形だから、機種まで判別できるのは、デジカメコーナーの販売員くらいかもしれませんね。
デザインからどう見ても旧タイプとわかる機種もあります。大ぶりで部厚いカメラです。ときどき目にするそうなので、新旧バラバラみたいです。
試着時に動画で撮っているひともいたそうです。シャープお得意のムービーカメラでしょうね。
今春は、各社からハイビジョン動画も撮れる新製品が、次々と発売されています。コンパクトカメラで動画も撮れるというのは、すごい進歩だと思います。旧タイプを使っているひとに買い替えを促すだけのインパクトがあります。
パナソニックのLUMIX-Gシリーズでもハイビジョン動画が撮れる機種が登場しました。GH1です。新発売の動画対応レンズでないと不都合があるようです。AF機能に制約があるのは何となくわかりますが、「絞りの動作音が記録される場合があります」という注意書きには驚きました。ムービーは画像だけでなく音も記録されます。
レンズ交換式の一眼レフにも、動画対応が求められる時代がやってきました。
とはいっても、普及型の一眼レフの話です。ハイエンド機に無理やり動画機能を持たせて、交換レンズに制約が出るのは考えものです。
ハイビジョン動画対応が、普及型一眼レフのデザインやレンズ・アクセサリーに大きな変化をもたらすかもしれません。銀塩カメラの延長線上から外れた、新しいフォルムの一眼レフが登場しそうな予感がします。