2013/01/15(火)PMA@CES 2013に思うこと

 アメリカの写真映像ショー PMA は、ドイツのフォトキナと共に世界の二大イベントでしたが、ここ数年で様変わりしました。2011 は開催されず、昨年は家電ショーの CES と同時開催の形でようやく復活を果たしました。今年も CES と一緒で、今月7~11 日にラスベガスで開催されました。

 10 年ほど前に PMA を視察したときは、ラスベガスのコンベンションセンター全部を使っていましたが、今回は CES がメイン会場で使っています。PMA は近くのヒルトンホテルが会場です。開催時期が同じというだけですね。
 日本のテレビで報道されたのは、ほとんどが家電ショーの CES のほうでした。カメラ関係で話題になるような新製品が少なかったからでしょう。各社ともコンデジクラスの発表でお茶を濁した形です。今月末には日本で CP+ 2013 が開催されます。本命はこちらのようです。

 そんな中でそれらしい発表があった新製品は、FUJIFILM X100s と X20 です。いずれもレンズ一体型高級コンデジの後継機ですが、アドアマ層にも人気があるシリーズです。個人的にも興味があります。
 あとはニコン1シリーズの J3 と S1 です。同社ミラーレスの中では普及機に位置します。S1 は名前からして往年のレンジファインダー機みたいにレトロなデザインを想像していましたが、残念ながらハズレでした。

 PENTAX MX-1 は中途半端な感じを受けました。撮像センサーが 1/1.7 インチと小さめで、外付けファインダーにも対応していません。それほどコンパクトなデザインではないので、EVF 内臓か、アクセサリーシューで外付けできたら、少しは触手が動いたかもしれません。
 一眼レフとその他のミラーレス機は、このあとの CP+ に乞うご期待です。

 PMA は今回の CES との同時開催のほかに、今年5月4~5日にロスで The Big Photo Show を開催する予定です。こちらは業者向けではなくて一般ユーザーが対象のようです。 開催時期も含めて、CES との同時開催から脱却するためのテストケースでしょうか?

2013/01/07(月)レンズ固定のデジカメ

 パナのコンデジに替わるカメラを買おうと思い立ってから、ずいぶん時間が経ちますが、まだどの機種にするか決まりません。どれも帯に短し、タスキに流しといった感じです。やっと気に入ったスペックのものが現れたと思ったら、市場売価が 25 万円では、とてもじゃございません。

 レンズが固定式ならフルサイズかどうかは、ある意味ではどうでもいいことです。手持ちのレンズがそのままの焦点距離で使えるメリットがないからです。フルサイズでカールツァイスの単焦点レンズ搭載なら、よく写って当然です。もし RX-1 に価値を見出すとしたら、ポケットに入るサイズで実現したことでしょう。そこにお金を出すかどうかは、人それぞれです。

 撮像センサーがフルサイズでなくても良く写るコンデジは他にもあります。同じソニーの RX-100 は、1インチセンサーながら写りには定評があります。価格も RX-1 の 1/5 とお手ごろです。品薄状態が続いていたようですが、手に入れた人達からは賞賛の声が上がっているようです。
 ある程度の写りを期待するなら、フォーマットサイズは1インチくらいは要るみたいですね。PENTAX Q10 は 1/2.3 インチのコンデジ並みのセンサーで頑張っていますが、シビアに比較されれば勝負ありです。

 では5万円ポンと出して RX-100 を買えばいいかというと、同じ1インチセンサーのニコン1 J1 が半分の予算で買える状態では心が迷います。ニコワンにするとあとで交換レンズに手を出すハメになりそうです。(それが怖い)
 それならいっそオリのペンで、ダブルレンズキットが2万円台というのがあるから、とりあえず交換レンズは必要ないのでは? でも、レンズが外れるということ自体が、後日に禍根を残す気がします。m4/3 はレンズの種類が豊富だし・・・

 いずれもファインダーがないのが買い気をそぐ要因のひとつです。1インチ以上の撮像センサーで、レンズ固定式、ファインダー内臓か後付けできるコンデジは、まだ少ないですね。PMA@CES で FUJIFILM が後継機を発表するみたいですが・・・

2013/01/03(木)デジタルカメラの今年の傾向は?

 来週にはアメリカで PMA ショー(CES)が開催されます。2年に一度のフォトキナと違って毎年開催されてきましたが、諸般の事情で 2011 年の開催が昨年の1月にずれ込み、今年もそのまま継承する形です。昨年からは写真関連の PMA と家電関連の CES の同時開催になりました。今年も同様です。

 アメリカ国内需要の低迷もあり、日本のカメラメーカーは PMA をあまり重視しない傾向があるようです。リーマンショックの影響からか、キヤノンは PMA ショー2010 への参加を見送っています。前述のとおり PMA 2011 は 2012 年1月に順延で、開催されませんでした。かなりの苦境だったみたいです。
 元々この時期は CES の定番です。今年は1月末から2月初旬にかけて、日本のカメラショー CP+ 2013 が開催されます。アメリカで先行発表さる新製品が多いと思いきや・・・

 どうやら PMA@CES では、コンデジクラスの発表でお茶を濁すメーカーが多いみたいです。CES と合同になったことで、扱いがデジタル家電の一部みたいな位置づけに格落ちしたのかもしれませんね。本命の発表は、すぐ後に日本で開催される CP+ 2013 になりそうです。国内メーカーには CP+ を盛り立てたい思惑もあるでしょう。

 一眼レフは、昨年はフルサイズの新製品ラッシュでした。今年は APSC クラスのリニューアルの年になると予想されます。もしフルサイズの新製品があるとすれば、ミラーレス機だと思いますが、今年の前半には出そうもない雰囲気です。

 レンズ交換式のミラーレス機が好調の一方で、レンズ固定式の高級コンデジにも関心が寄せられています。SONY RX-100、RX-1 や FUJIFIM X10、XF1 あたりが善戦しているようです。画質の良さが支持されたからでしょう。デザインは好き嫌いがありますが、写りが良ければアバタもエクボで良く見えてくるものです。
 PMA@CES と CP+ では、このクラスの新製品が発表されるのでは?と期待しています。
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