2012/09/02(日)大口径レンズは重くて高い

 CONTAX 用の交換レンズで、欲しくても買わなかったレンズが何本かあります。「買えなかった」と言ったほうが正解のレンズもありました。ミロターなんかはその代表格です。反射式の 500mm F4.5 が 217 万円もしました。重量も 4.5kg とヘビー級です。
 このレンズの注文が入ったときは、納品から集金まで、ヤシカの人が代行すると聞きました。もしキャンセルになったり、代金が回収不能になったりしたら、街のカメラ店だと経営的にダメージが大きすぎるからだそうです。

 このレンズに触発されたのか、タムロンから特殊光学系の反射式レンズ SP 500mm F8(55B)が開発されました。こちらは掌サイズで、価格は 79,500 円。1絞り半違うだけで、大きさも価格も桁違いです。性能的にはミロターが上だったみたいですが、500mm の次点はこのレンズとの評判でした。もし売れなかったら会社の存亡にかかわるくらいの開発費だったとか・・・
 各社から発売された小型の反射式レンズは、これが原型です。

 ゾナー 180mm F2.8 も欲しいレンズのひとつでしたが、タムロン SP 180mm F2.5 の出物の話があって、そちらを買ってしまいました。望遠系の単焦点は使用頻度がそれほど多くないので、1本あれば十分です。
 マクロプラナー 60mm F2.8 は、いつか買うつもりでした。マクロレンズは何本か手元に転がっていたので、それで済ませてしまい機会を逸しました。
 ワイド系は、ディスタゴン 25mm F2.8 をよく使いました。このレンズはちょっとクセが強くて、発色もほかのレンズと違います。ツァイスは 28mm と 35mm は F2.8 のほかに明るいレンズを供給していましたが、24mm クラスはこの1本だけでした。しかも古い設計です。

 28mm F2 には興味が湧きませんでした。28mm の画角になじめなかったからだと思います。数ある 135SLR 用の交換レンズで単焦点の 28mm はタムロンの F2.5 があるだけです。星空用ですね。
 いまではソニーからディスタゴン 24mm F2 が出ていますが、フィルター径 72mm、重さは 555g もあります。PENTAX FA24mm F2 よりも大きくて重いのが難点です。ツァイスで目方のことを言うのは野暮ですが・・・

 CONTAX G シリーズでは、24mm クラスのレンズは出ませんでした。ビオゴン 28mm F2.8 の次は 21mm F2.8 です。21mm は外付けファインダーでした。あまり出番がなかったのは、一眼レフでなかったのと、ワイドレンズの焦点距離のせいかもしれません。
 ティアラみたいに、使っていればそのうち慣れるんでしょうけどね。
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