2025/02/21(金)まずくて人気のない琥珀ニンニク
かすかにニンニク臭はあるものの、ほぼ無味無臭と言ってもいいくらいです。触感は硬くもなく柔らかくもなしで、歯ごたえとか歯ざわりとかいうのとは無縁です。要はおいしくないわけです。

[自家製の琥珀ニンニク]
写真の右端は皮をむいた鱗片です。黄土色をしています。琥珀色と言えなくはないけど、透明感はないし、高級感を出すために無理やりつけた感じですね。「琥珀にんにく」は登録商標なので、ここでは「琥珀ニンニク」と表記しています。「コハクにんにく」でもいいけどね。
黒ニンニクになる前の状態で、メイラード反応の初期段階のようです。製作期間は黒ニンニクと同じ約2週間ですが、熟成温度が低いのでまだ茶色の状態です。
なぜこんな中半端な状態のものを作ろうか考えたかというと、抗酸化作用がある S-アリルシステインの含有量が黒ニンニクよりも多いからです。ニンニクの産地として有名な青森県田子で開発された琥珀にんにくに薬学博士の齋藤洋氏が着目したのをきっかけに、知られるようになりました。
黒ニンニクに比べて S-アリルシステインの含有量が約 80 倍以上というのが特長です。生のニンニクにはほとんど含まれない S-アリルシステインが、数倍から十数倍含まれるというのが黒ニンニクの売り文句です。S-アリルシステインがメインの有効成分だとすると、琥珀にんにくのほうが上に位置します。
ここで、黒ニンニクの売り文句「生のニンニクにほとんど含まれない」というのが引っ掛かります。ほとんどないものが数倍や数十倍になったところで、大した量ではないはずです。ゼロに近い数字にいくら掛けても限りなくゼロです。
実際には ㎍ のものが ㎎ で表示できる程度のようです。0.x ㎎ レベルとか。体重が 100kg を超えると単位がトンになるのと同じですね。( 0.1t なんちて)
それでも 0.x ㎎ が 80 倍以上になれば、まぎれもなく ㎎ 単位です。自家製のは特許製法の琥珀にんにくとは作り方が違うから S-アリルシステインの含有量はわかりませんが、黒ニンニクよりは多いと思います。鱗片1個をみじん切りにしてサラダのトッピングにしています。