2010/01/21(木)モノシートでスタジオ写真
使用フィルムは、MX-800がFI-800GT、MX-900がACEです。どちらも感度はISO800ですが、フィルムの互換性はありません。
このカメラは業務用で、専用のクローズアップ装置をつけることでマクロ撮影ができました。医療関係でよく使われていたようです。
シャッター速度や絞りを自由に選ぶことはできませんでしたが、開放のF12と最小絞りのF22に固定することは可能でした。フィルムの感度がISO800だから、ISO100換算ならF4.2/F7.8、ISO160換算でF5.4/F9.8相当となります。
一般的なスタジオ照明は、ISO100~160で F8~11です。MX800/900の絞りをF22に固定してやれば、そのままでも撮影できました。デジタル写真が普及する以前に、その場で写真が見られたわけです。
実際にスタジオ撮影で使っていた写真館は少なかったと思います。掌サイズの小さな写真では料金がもらえないし、すぐに写真ができることに価値を見出せない体質も関係していたようです。2~3分で仕上がる証明写真をもったいつけて「1時間後に・・」という店もあったくらいです。
MX-900のデモ機を借りて使ったことがあります。花の教室で、生徒さんに写真の撮り方をレクチャーしたときでした。
照明はモノブロックタイプのストロボにソフトボックスです。トップライトに使い、カメラの内蔵フラッシュと同調させて撮影しました。メインライトが点光源というのは感心しないやり方ですが、「コンパクトカメラで本格的な写真が撮れるように・・」という要望だったので苦肉の策です。
生徒さんは二十歳前後の若い女性ばかりです。撮影して徐々に画像が現われると、キャッキャ言って喜んでました。まだデジカメを持ってくるひとが少ないころだったから、現像する前に撮影結果を見せるには、インスタント写真が有効でした。
ケチってフィルムを1パックしか持っていかなかったのは失敗でしたが・・・