2008/04/22(火)蛍光灯の色補正2
美術館やギャラリーでは、特殊な蛍光灯を使っているところがあります。目で鑑賞する分には問題ないのですが、写真撮影となると支障が出ます。
撮影を頼まれたとき、手元に補正データがない場合は、わかってる蛍光灯を元箱で持っていって、脚立に上ってすげ替えてから撮影することもあるそうです。お金をもらう撮影って大変ですね。
結婚式の撮影では、そんな大掛かりなことはできません。その場の照明で撮ることになります。「おたくの蛍光灯の種類は?」なんて質問しても、まともな答えが返ってくることは期待できませんから、自分で判断して補正するしかありません。
あてずっぽうで、FLWをかける手もありますが、外れたらヤバイですね。蛍光灯照明の式場では、デジタルカメラを使ったほうが無難です。
最近は、電球色の蛍光灯がよく使われるようになりました。色温度は3000K前後で、100Wの白色電球とほぼ同じですが、やはり輝線スペクトルがあって、色が濁ります。
デジタルカメラで、色温度を3000Kに固定しても期待する結果は得られません。カスタムホワイトバランスが設定できる機種なら、白い紙か標準反射板を使って、その場の光源に合わせることができます。
フィルムは、色温度補正フィルター(LBA)とCCフィルターをダブル(トリプル?)で使わなければならないので、まずお手上げです。露光倍数はかかるし・・・
フィルムは、5500Kのデーライトに固定ですからね。