2009/10/14(水)銀塩終焉の予感
話の発端は、KodakのEPYが製造中止になったことでした。現像所から「在庫限り」の案内がきたそうです。EPYはタングステンタイプのリバーサルフィルムです。先生のブツ撮りの定番フィルムでした。
実は、EPYだけでなく、EPPやモノクロフィルムの一部も生産中止が発表されています。年内をメドに販売終了の予定だそうです。
コダック愛用者の間では、「外堀が埋まった」とか、「いや、もうすでに内堀が・・」という悲嘆の声が聞かれます。世界トップシェアのKodakの動向は、フィルムを愛用している人には、悲観的に受けとめられているようです。
品種を絞って存続を図る・・ということならいいのですが・・・
ブログの投稿で FUJIFILMのフィルム終了は2013年という予測があったことを紹介すると、御曹司は「フィルムはあと5年と聞いている」とのこと。いずれにしても収束に向かっているという認識は同じです。
いまのうちにフィルムでの撮影を楽しんでおいたら?と水を向けると、先生からは「もういい」との返事。いままでにCM写真で嫌というほどフィルムを使ってきたから、もう未練はないのかもしれません。
「今度のライカM9はよさそうだね」とか言ってました。心はすでにデジタルのほうに向いているのでしょうか?
値段が高いことを指摘すると、「75万円で買えれば安い」と言います。M8.2を真剣に考えていたみたいです。新発売のM9は 135フルサイズだから、安いといえばそう言えなくもありませんが・・・
ライカのサイトを見てみると、「生涯にわたって愛用」という言葉が登場します。確かにライカMシリーズは「一生もの」ですが、デジカメはどうでしょうか?
いくらライカが堅牢でも、フィルムがなくなっては、一生使い続けることはできません。Leica M9に搭載の1800万画素のCCDは、Kodakのイメージセンサーです。フィルム式にせよデジタル式にせよ、ライカが一生ものであるかどうかは、どうやらKodakが握っているようです。