AliExpress に注文してあったパーツのうち、LAN ケーブルのセットが届きました。注文してから2週間後に「ご注文の商品はあなたの国に届いています!」というメールがありました。日本で通関すれば1~2日で届きます(郵便だから日曜祝日を除く)。
LAN ケーブルセットにも種類があって、差込口やケーブル芯数が異なります。今回はコネクター(ターミナル)に結線されていないタイプを選びました。空のターミナルは2個ずつ入っていてほかにも流用できそうです。

どのケーブルが元の端子の何番からきているのか、説明書らしきものはありませんでした。ケーブルの色を一般的な結線方式を参考に割り振るとハマリます。日本で常識的に使われている RJ45 の結線方式は ANSI というアメリカの規格です。ここで念頭に置いておかないといけないのは、IP カメラの大半は中国で作られていることです。
普通1・2番に使われるオレンジ系がなくて、4・5番に使われるブルー系が1・2番に充てられいるようです。紫は LAN の LED 用、赤は DC12V、黒は GND でしょう。IP カメラの通信速度は最大で 100Mbps だから1・2・3・6番の4本あれば通信できます。
中国のネット環境に Google や amazon がないように、大半が中国製の IP カメラ周りのパーツは米国とは関係のない中華仕様です。カメラモジュールに使われているコネクターは 1/10inch(2.54mm) の半分 (1.27mm) ではなく 1.25mm です。日本の秋葉系通販で探しても見つけるのは難しいかもしれません。
モジュール同士をつなぐ M2 規格のスペーサーも中国の通販サイトで注文しておきました。こういうキワモノはやはり AliExpress が強いみたいです。六角棒のほかに、既製品の防犯カメラによく使われている丸棒タイプもあります。

10 種類で 120 個入りが送料込み 417 円でした。(恐るべし中華サイト)
パスワードが不明で実用できなかった防犯カメラを復活させる話の続きです。カメラモジュール(基盤)を交換して蘇らせる作戦でしたが、何度も壁にぶち当たりました。パソコンを組み立てるのとは勝手が違います。

[38mm 角のモジュール。右が取り寄せた基盤]
中国から届いたカメラモジュールは、サイズは 38mm 角で一見同じですが、裏側にあるコネクターの位置やピン数が違います。LAN ケーブルでの信号のやりとりは、元の基盤は6ピンのコネクターに5本のケーブルが接続されています。一方、新しく届いた基盤は8ピンのコネクターでした。

新しい基盤は、DC12V と GND の2本が同じコネクターに接続されます。4ピンコネクターの赤と黒ですね。これを追加するのに8ピンコネクターのハウジングが必要です。規格は JST 1.25mm ですが、秋葉系の通販サイトを探しても見当たりません。たまに 1.27mm というのは見るけど8ピンはなさそうです。
元のカメラは PoE ではなかったので、PoE モジュールを追加することにしました。筐体には十分な空きスペースがあります。PoE モジュールに6ピンと4ピンで接続し、PoE とカメラモジュールを8ピン同士でつなげば解決するはずです。ところが Banggood で見つけた PoE モジュールの附属ケーブルは、8ピンの先が6ピンと電源の二股に分かれてました。(これじゃダメだわ)
IP カメラのパーツをネットで調べていると、やたらと AliExpress のページがヒットします。この手のキワモノは Banggood よりも圧倒的に多いみたいです。カメラモジュールは Banggood ではレンズ付しかありませんでしたが、AliExpress ではレンズなしが選べたり、ケーブルユニットが追加できたりします。(しかも種類が豊富!)
AliExpress はアリババの海外向け通販サイトです。PayPal は使えずクレジットカードでの決済となりますが、ここでないと手に入らないパーツがいっぱいあって、IP カメラの自作や改造には避けて通れないサイトです。PoE モジュールのほかに LAN ケーブルユニットとパーツセット(ネジ類)を注文しました。
Banggood よりも到着まで日にちがかかりそうです。かくして時間との闘いが続きます。時間と言っても「待ち時間」だけどね。
夜間でもカラー映像で表示できるスターライトカメラというのがあります。車の自動運転には暗がりでも人や物体が認識できる高感度のカメラが必要です。防犯カメラにもこの技術を使った製品が増えてきました。代表格はソニーの IMX307 など低照度に強い CMOS センサーを搭載したカメラです。
ネット通販でフルカラーカメラが「あと1台!」の特価で出てました。思わずポチってしまいましたが、これが不良品でした。何をやってもモニターに画像が出ません。どうやら地雷を踏んでしまったようです。
不良の原因はパスワードが不明でカメラにアクセスできないことです。おそらく前のユーザーがパスワードを設定したあとで返品して、それを業者がそのまま転売したものと推察します。パスワードがわからなければお手上げです。

[私が踏んだ「地雷」の内部]
カメラモジュールを交換すれば復活するはずです。中国の通販サイトを検索したら低照度に強いソニー製 CMOS を使ったモジュールが安く売られていました。"尼損" でも売られていますが買ったカメラと同じくらいの金額です。Banggood では半額以下でした。(思わずポチリ)
ちょちょっとケーブルをつなぎ直せば映るだろうと安易に考えていましたが、考えが甘かったようです。ここから悪戦苦闘が始まります。(つづく)
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