2019/09/22(日)LAN 内に複数の NVR はダメ?

 ルーターの DHCP で割り振る IP アドレスをカメラごとに指定して、勝手に変わらないようにしました。したはずなのですが… 新しく購入した 32ch NVR をつないだ途端に IP アドレスに乱れが出ました。何をやっても(やらなくても)エラー警告が出まくりです。

NVRの警告

 よくわからない日本語訳ですが、またどこぞのカメラが反乱を起こしたようです。レンズ交換でテスト中のカメラも含めて 10 台以上つないであります。どのカメラの IP アドレスが競合しているのか調べます。

 水平線魚眼カメラの WiFi 側が 32ch NVR と競合していました。RJ45 接続と WiFi 接続ができるカメラです。有線接続にして IP アドレスをそちらに変更しました。それでもまだ警告が出ます。ほかにも問題児がいるみたいです。

 いままでノーマークだった変則 15V 仕様 PoE カメラの1台が怪しいと判明しました。そういえば、前からたまに息をする(画像が消えては復帰する)ことがありました。カメラ側の IP 設定が固定されていないようです。

 IE ブラウザから設定画面を開き IP アドレスを固定しました。ほかの項目をチェックしていると、夜間モードで「カラー」が選べます。赤外線 LED は消せないけど、車のヘッドライトが当たるたびに昼間モードに切り替わるのを防げそうです。試しに変更してみることにしました。

 玄関灯や防犯灯で照らされている部分だけがカラーで映っています。赤外線 LED は遠景にはまったく影響しません。カメラの直前にきたものは紫色に映ります。常夜灯やセンサーライトが設置してある場所は、カラーモードのほうがよさそうです。(怪我の功名?)

 同じ LAN 内に複数の NVR があるのはよろしくないようです。いままではメインの 16ch NVR の他に、変則 PoE の 4ch NVR と 8ch ミニ NVR が同居していました。「LAN 内に複数の NVR があり、この構成を停止するかどうか」という警告は出ますが、OK してそのまま稼働していました。

 4K 対応とやらの 32ch NVR は、IP アドレスを自分が仕切ろうとする傾向が強いみたいで、ルーターの DHCP で固定したはずの IP アドレスが勝手に書き換えられてしまいます。いま使っている 16ch NVR と同居させるのはトラブルの元です。テストは別の LAN 環境でやることにしました。

2019/09/20(金)防犯カメラのレンズを交換 _3

 電源を入れたままアレコレいじったのが悪かったのか、レンズ交換を試したカメラが原因で IP アドレスに乱れが出てにっちもさっちもいかなくなりました。モニター画面に警告が出まくりです。そのうちの1台を外したら復帰したので、間違いなくこいつが犯人ですね。

 このカメラは 48V 仕様の PoE なのですが、 RJ45 端子ひとつしかない変則仕様です。普通は 12V 用の電源端子が付いてるのに、PoE スイッチからの接続以外に作動させるすべがないというのは考えものです。このままではリセットすることすらできません。

 IP アドレスを確認するために、別の LAN 環境を作りました。使っていない 8ch PoE NVR を使って IP アドレスを調べます。何度かトライして IE ブラウザからカメラにアクセスすることに成功しました。カメラの設定を更新します。ようやく IP アドレスを固定することができました。これで前の LAN 環境に戻しても IP アドレスの競合でエラーが出ることはなくなりました。

 固定 IP にしたからすべてのトラブルから解放されるわけでないことがわかりました。全体の IP アドレスの管理と、個々のカメラの IP アドレスの管理ができて、初めて安定した防犯カメラシステムが維持できます。いろんなメーカーのカメラが混在する中で、この辺の難しさを改めて認識させられた次第です。

 超広角魚眼レンズ付というフレコミのカメラがあります。水平線魚眼もあれば全天周魚眼もあります。フロントプロテクターを外しても周辺のケラレはなくならないから、ヘタな改造はせずにこのまま使うのがよさそうです。(実際には 180°ないけどね)

魚眼レンズの写角
[水平線魚眼と全天周魚眼。わかりやすいようケラレの部分を黄色に着色]

 全天周魚眼は空の状態を確認するのに使えそうですが、夜間は星に向かって赤外線 LED を照射する虚しい状態になります。カメラによっては、ブラウザからコントローラーにアクセスしてモノクロモードをキャンセルできる場合があります。そのときも赤外 LED は消せないなど、いろいろ不都合があります。普及型の防犯カメラで夜間に星空を映すのはまず無理でしょう。

 市販されている単体のカメラやセット品のカメラで、実用的にレンズ交換できる機種が少ないことがわかりました。とくに広角側は、画面がケラレて使い物にならないケースが続出です。「弾丸型」と呼ばれるカメラは、改造せずに使うのが無難のようです。

 ドーム型は自由度が高そうに見えますが、赤外線 LED の干渉を受けやすい構造です。夜間の赤外線モノクロモードがキャンセルできれば、全天周魚眼レンズにもってこいです。夜間よりも日昼、太陽の直射光にさらされるほうが問題なのかもしれません。いずれ実験してみたいと考えています。(懲りないやつ)

2019/09/19(木)防犯カメラのレンズを交換 _2

 普及型防犯カメラの撮像版は 1/2.7~1/3 インチで、大抵はねじ込み式の M12 マウントです。レンズを仮止めしてある接着剤を丁寧にそぎ落とし、ようやく焦点距離 3.8mm のレンズ部分を外すことができました。あとは 2.8mm のレンズにはめ替えます。(撮像版のサイズはサチコン管時代からの表記法で、実際の面積はかなり小さいです)

 フロントカバーを外した状態でモニター画面を見ると、従来よりも広い範囲が映し出されていました。ところが、フロントカバーをはめた途端に両サイドが丸く欠けます。さながら水平 180°の魚眼レンズのようですが、実際の写角はそんなにないから違和感があります。(ただ欠けてるだけじゃん)

プロテクターがケラレの原因

[フロントプロテクターを外した状態]

 原因は、レンズと赤外線 LED を分離遮蔽するためのレンズガードの縁が写り込んでいるからです。もともと 2.8mm レンズが使えない設計なのに、2.8mm 付を謳うなんて詐欺同然ですね。ひょっとすると、周りが欠けてるというクレームがきて途中で変更したのかもしれませんが、それなら最初からレンズガードの縁の高さを低く設計しておけば済むことです。

 2.8mm レンズで左右にケラレが出るなら、わざわざレンズ交換する意味はなさそうなのに、もうヤケクソで写角がもっと広い 2.1mm レンズに替えてみることにしました。フロントプロテクターを外した状態では、四隅が欠ける程度のケラレです。イメージサークルが少し小さいみたいです。(安物だったからかしら?)

プロテクターによるケラレ

[左がフロントプロテクターを外した状態。右は着けた状態]

 フロントプロテクターをはめた途端に、全天周魚眼レンズみたいに周囲が欠けた丸い画像になります。やはり 2.1mm の写角で丸い画像ではストレスが溜まります。計画通りフロントプロテクターを外して使うしかなさそうです。もちろんその状態では防水機能はゼロです。屋外で使う前提だから、かなりまずいですね。

 いろいろ試行錯誤して、フロント部分には 52mm 径のフィルターがほぼピッタリはまることを突き止めました。接合部分をシールドすれば簡易防水くらいにはなりそうです。これでようやく超広角カメラに改造するメドがつきました。(プロテクター部分を金鋸でゴシゴシ)

 ところが問題がいくつか生じます。フロントプロテクターのレンズ部分が囲われて独立しているのは、周りの赤外線 LED の干渉を防止するためです。それをなくしてしまったことで、フィルターの内面に赤外線 LED の光が反射して映り込みます。これでは夜間は使い物になりません。(なんてこったい!)

 ここで諦めたのでは男が(女も!)廃ります。赤外線 LED に遮光幕を貼り、フィルター面に反射防止膜を貼って、防御することにしました。この作業は試行錯誤しながら大変そうですが、なんとかしのぎ切るしかありません。一枚ガラスだからフィルターの断面を伝わって漏れてくる光までは、防ぎようがないけどね。

OK キャンセル 確認 その他