2018/08/26(日)新しい PC に Windows10 を移す

 久々にデスクトップ PC を組立てました。Mini-ITX だから拡張性はありませんが、最低限必要なパーツは ATX と同じです。小さなマザボに小さなケース… やりづらくて組むのが大変でした。机上である程度組み込んでおいてからケースにねじ止めしたほうがよさそうです。

 CPU は INTEL の8世代目(Coffee Lake-S)です。この CPU は Windows10 より前の 8.1 や 7 は使えません。新規に購入するしかないと思っていましたが、ひとつアイデアが浮かびました。いま使っているデスクトップ機の Windows10 Pro 64bit を移植できないか?ということです。移植といっても新規インストールして、そちらにライセンスを移行する形になります。

 いま使っているデスクトップ機は、元々 DSP 版の Windows7 Pro 64bit からWindows10 にアップグレードしたものです。しかも新しい Mini-ITX のデスクトップ機は、すべて新しいパーツで組み上げます。何一つ共通するパーツがないのに、そんなことができるんでしょうか?

 結論から言うと、できます。まず現行のデスクトップ機で Microsoft アカウントを作っておきます。そして新しい PC にも同じアカウントを使います。ライセンス認証が通るまでは、前のコンピュータ名のままにしておきます。要するに同じアカウントの人間がパソコンを更新しましたよ… という体裁をとるわけです。

 Windows7 のディスクからインストールはできません。できたところで Windows10 へのアップグレードは有償となります。Windows10 のインストールツールは Microsoft のサイトからダウンロードできます。DVD-R か USB メモリに保存します。今回は DVD プレーヤーがない PC だったので、USB メモリを使いました。BIOS でブートドライブを USB にしておきます。

 無償アップグレードした元の PC には、デジタルライセンスが割り振られています。インストールツールは、この PC で作ったほうが無難です。ほかの PC (例えばエディションが違う PC)でダウンロードすると、ライセンスの入力を求められます。移行する前の PC からだと、そういう問題はありません。

 DSP 版はパーツとセットで売られています。移行に際してはそのパーツを使うのが原則ですが、Microsoft はパーツの品種までは認知していません。使い道のないパーツ(古いメモリなど)と抱き合わせにしている業者がいるのはそのためです。パーツは PC に接続されてなくても構わないので、原則を気にするならケースに貼り付けておけばいいでしょう。(ウチの場合は部屋全体が PC ケースなんだわね)

 最終的には大元の Windows7 Pro のケースに貼ってあるライセンスコードの入力を求められます。デジタルライセンスをこちらに変更していない場合は、OS の DVD ケースを手元に置いて作業します。間違いなく手順さえ踏めば、全く新しい PC でもスンナリ認証が受けられます。もちろん前の PC はそのままでは使えなくなります。ライセンスは1台だけです。

 では前のデスクトップ機はどうするか?というと、それは次回で…

2018/08/25(土)久々のデスクトップ PC 自作

 我が家の IT 環境を見直す中で、4K モニターを購入する前に PC 関連を整えるのが先だと思い立ちました。いまあるデスクトップにグラボを追加するか、それとも中身をごっそり入れ替えるか、はたまた新規に別の PC を導入するか…

 いろいろ考えた結果、新しく1台組むことに決めました。置き場所の関係で ATX や Micro ATX ではなく、Mini-ITX のケースを使います。予算の関係もあり RAIJINTEC の METIS PLUS にしました。高さは標準的な ATX ケースの約半分、奥行きは約3分の2で、幅は ATX とほぼ同じです。このケースは ATX 電源が使えるのがウリですが、アダプターをかまして 300W の SFX 電源にし、内部の空間を広くとりました。

 CPU をどうするか迷いました。なるべく低予算で済ませたい反面、どうせ新しく組むならそこそこの性能のマシンにしたい願望もあります。容積的には ATX の3分の1とはいえ、れっきとしたデスクトップ機です。性能とコスパを考慮し、Intel Core i5 8400 にしました。TDP 65W だから、余程の重たい使い方をしなければ 100W を超えることはないでしょう。

 パソコンのパーツ(とくに CPU)は、日進月歩で性能が上がります。とりあえず Pentium G5400 あたりにしておいて、後で高性能 CPU に替える手もありました。しかし、この LGA1151 ソケットは、名前は同じでも前の世代との互換性がありません。しかも次の世代は別の規格のソケットになると予想されています。短期間に入れ替えたのではかえって高いものにつきます。

 今回のコンセプトは、後からパーツを追加したり交換したりしないで、初めから完成品に近い状態にすることです。Mini-ITX のマザボは拡張性がほとんどないこともあります。選んだパーツは、DDR4-2666-8GB 2枚、M.2 SSD-250GB、HDD 5400rpm 4TB といったところ。メモリの相場が高いのが痛いところですが、後から増設なんてことはやめました。スロットは2つしかないので 16GB で満杯です。

 マザボ直付けの M.2 SSD は速いですね。OS の読み込みはこちらからにして、データの保存は 4TB の HDD のほうにします。HDD はもちろん 3.5 インチ。回転数は 5400rpm 。安定性が第一で、2.5 インチや 7200rpm は対象外です。RAID 構成にしたければ 3.5 インチが増設可能です。無理して小さなケースにしなかったのは正解でした。

 マザーボードの選定基準のひとつは、ディスプレーとの接続端子の規格です。4K モニターにするために組むのだから、HDMI 2.0 とディスプレイポートは必須です。HDMI は意外と 1.4 だったりします。きちんとチェックしないといけません。Coffee Lake-S の CPU に搭載されているグラフィック機能は、マザボによっては3画面まで対応しています。モニターが3台という使い方はしないまでも、4K で 60Hz 出力が2系統確保されているかは大事なチェックポイントです。

 すべて新しく用意したパーツを使って、掛かった費用は OS 別で 87,255 円でした。OS はどうしたかって? それは次回に…

2018/08/21(火)小口の金地金の売買には手数料が

 日本経済崩壊で紙のお金(日本銀行券)の価値が暴落したとき、それに代わるのは金(きん)ではないか?という話を前回しました。ジブリのアニメでカオナシが手からパラパラと撒いていた小粒の金塊がよさげです。金の延べ棒じゃ使い道が限られるからねぇ。

 金地金は 5g からあるそうです。ところが、小口のものには売買のたびに手数料が掛かります。ちなみに 5g の場合は、買うときに 4,000 円以上、それを売るときにも 2,000 円以上の手数料が必要です。現在の相場で2万数千円のものに合計6千数百円は、ちょっと重たい気がします。売買の手数料が掛からないのは 500g 以上からだとか…

 2百数十万円の金の延べ板となると、資産として仕舞っておくのが主な目的となります。ところが 200 万円以上の金の売買は、税務署に届け出義務があるんだそうです。無記名で買うことは国内ではまず不可能です。個人同士の闇取引なら話は別ですが、数百万円単位の売買だからリスクは避けたいところです。では、どのサイズの地金を買ったらよいのでしょうか?

 事情に詳しい人の話では、100g の地金が使い勝手がいいと言います。現在の相場で約 50 万円。年間2個までは贈与しても非課税です。200g だと、金の相場が上がった時に非課税枠の 110 万円を超えてしまいます。500g 未満 100g までの購入手数料は1万数千円で、5g を4個買った時とほぼ同じです。

 昔、金の相場がまだ安いころに手に入れた人は 1kg の延べ板で持ってるケースが多いみたいです。それを加工して 100g に小分けする商売があります。掛かる費用は約 15 万円ほど。1kg の売買には手数料が要らないから、正規ルートで 100g のものに買い直しても費用はそれほど違いません。一旦売却したときに税務署に報告がいくのを嫌う人が多いんでしょうね。

 金の地金を扱う業者には「上様伝票」というのがあって、小口の地金は無記名で取引するのが慣例のようです。領収書の宛名も「上様」です。こつこつお金を貯めてある程度の金額になったら、50g か 100g の金でも買いますかね。銀行の定期預金にしておくよりは懸命な選択だと思います。

 飾り気のない金の指輪でもよさそうな気がします。甲丸とか「カマボコ」とかいうやつです。国内で流通しているのは純金(24 金)ではなく 18 金が多いようです。重さが軽い割に加工費が高いので、貯蓄型資産としては割高です。金の指輪は一般的に認知度が高く、金地金よりもなじみがあるので、いざというときの支払いや物々交換には有利かもしれませんが…

 このところ貴金属の買取業者が増えました。宝石は砂上の楼閣みたいなもので評価はピンキリですが、貴金属は相場がはっきりしていて、極端な査定はないのが普通です。熔解したときの地金の相場と加工賃、売買手数料で値段が決まります。鋳つぶさずにそのままの形で流通させれば、加工賃と手数料がまるまる儲けになります。おいしい商売みたいです。
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