2009/04/21(火)ブライダルフォトのHP

 「結婚式を上手に撮る秘訣」というWEBサイトを立ち上げてから、もう1年以上になります。そろそろ中身を更新しないといけません。前にも書きましたが・・・

 本サイトを始めたころは、まだアナログ写真が残っていました。ブライダルフォトは、フィルムでの撮影が比較的最後まで残っていた分野です。
 いまでもフィルムで撮影している業者はいますが、一般の人では まずいないところまでデジタル化は進みました。アマチュアを対象にするなら、デジタルカメラの使用を前提にしないといけないでしょうね。

 このサイトを開くときに、知り合いのプロから「どのデジカメを買ったらいいか教えたほうがよっぽどマシ」と言われました。
 フィルムよりもデジカメのほうが結婚式の撮影に向いている・・という意味もあったようです。光源の色補正が簡単にできること、コマごとにISO感度が変えられること、人の顔を認知して自動的に補正をすることなど、銀塩カメラではできなかった機能がたくさんあります。

 デジカメの上手な使い方を書くには、自分自身がもっとデジカメを使う必要がありそうです。いろんな機種を試してみないと・・・
 残念ながら、そういうことを自由にできる境遇ではないから、「消費者テスト」みたいな記事は書けそうにありません。それぞれの機種に依存した撮影法を列挙するのは難しそうです。

 まぁ、写真を撮ることそのものは、アナログでもデジタルでも共通したものがあります。よいシーンを撮るコツ・・みたいなものです。リニューアルは、そうした視点を中心に構成したいと思います。
 そのうえで、デジカメの設定をどうするか?ですね。デジカメは、フィルムに比べて自由度が高い分だけ、操作も複雑になっています。ちょっとした設定の仕方の違いで、写真の写り方が変わります。

 HPのリニューアルは、フィルムの話がなくなっただけだったりして・・・
 それでは中身を更新したことにはならないでしょうね。

2009/04/20(月)ブライダルフォトの現像処理

 比較的遅くまでフィルムでの撮影が残っていたブライダルフォトの分野でも、デジタル化がほぼ終わったようです。
 まだ一部でフィルムが使われていますが、これも時間の問題でしょう。

 後押ししたのは、デジタル編集の写真集です。デジタル一眼レフの高性能化と低価格化も追い風になりました。
 フィルム代と現像代が要らなくなり、撮影設備を更新しても早く原価が回収できます。結婚式場と提携している専門業者では、一気にデジタル化が進みました。

 結婚式場やホテルを回ってフィルムを集めていた処理業者にとって、デジタル化は大打撃です。虎の子のフィルム現像がなくなってしまいました。
 シーズン中は、毎週月曜日になると、フィルムハンガーに数百本のネガがぶらさがっていましたが、最近ではそういう光景は見かけません。
 フィルム現像と同時に、プリントもなくなった業者もあるそうです。デジタルデータは回線で送れます。低価格の業者にプリントを取られた・・という話をよく耳にします。

 プリント価格の競争は、L判プリントだけに限りません。写真をただ並べただけの写真ブックで、1コマあたりのコストがL判プリントよりも安いものが登場しました。
 バラバラの写真よりも写真ブックのほうが付加価値があります。アルバムを別に用意して はめ込む手間が必要ないのも魅力です。いままで1枚ずつプリントにしていた撮影業者が、ブック形式に乗り換える傾向があると言います。

 写真のデジタル化とオンデマンド印刷の普及は、写真の仕上げ形態にも変化をもたらしています。写真の保存方法は、従来のアルバム形式から、写真ブックや写真集に変わっていくと予想されます。
 デジタル画像は回線で送れるので、伝送速度が上がれば大量の画像を遠隔地で加工することも可能です。現像処理が必要なフィルムから、デジタル画像への転換は、写真の仕上げ形態にも影響を与えています。

2009/04/19(日)ブローニーの現像

 前回紹介したノーリツ鋼機のネガ現像機QSF-T15LVは、少ない処理数でも液管理できるのが特徴です。最低処理数は1日6本以上となっています。

 銀塩写真を存続させる「救世主」のように見えますが、欠点がないわけではありません。ブローニーが現像できないことです。処理できるのは、135・110・IX240の3種類のみです。120・220はできません。

 初期型のQSF-T15が開発中のときに、メーカーの技術者から意見を求められたことがあります。ブローニーに対応する必要があるかどうか、ということでした。
 もちろん必要だと答えました。銀塩処理に最後までこだわるのは、写真館などの撮影畑です。総合ラボが廃業していくなかで、ブローニーの自家処理化が進むだろうというのが根拠でした。

 実際に発売されたときには、ブローニー対応とはなりませんでした。
 母液タンク容量の小さい機械で、ブローニーの処理をするのは、安定性に問題がある・・ということだったようです。品質の保証ができないものを出すわけにはいかない、というのはメーカーとして当然の姿勢でしょう。ブローニーフィルムの現像は繊細で微妙です。

 ブローニーを諦める代わりに、タンクの幅を狭くして母液の容量を少なくする方向にもっていったようです。改良型のT15LVでは、さらに少容量化されています。
 少ない処理数でも液管理ができることに、開発当時は あまり高い評価をされていませんでした。「そんな少ない処理数で どうやって商売するんだ」という声が、営業部隊から出たと言います。

 時代は変わって、少ない処理本数でも液管理ができるのが、製品価値として認められるようになりました。寂しい話ですが・・・
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