2009/04/20(月)ブライダルフォトの現像処理
まだ一部でフィルムが使われていますが、これも時間の問題でしょう。
後押ししたのは、デジタル編集の写真集です。デジタル一眼レフの高性能化と低価格化も追い風になりました。
フィルム代と現像代が要らなくなり、撮影設備を更新しても早く原価が回収できます。結婚式場と提携している専門業者では、一気にデジタル化が進みました。
結婚式場やホテルを回ってフィルムを集めていた処理業者にとって、デジタル化は大打撃です。虎の子のフィルム現像がなくなってしまいました。
シーズン中は、毎週月曜日になると、フィルムハンガーに数百本のネガがぶらさがっていましたが、最近ではそういう光景は見かけません。
フィルム現像と同時に、プリントもなくなった業者もあるそうです。デジタルデータは回線で送れます。低価格の業者にプリントを取られた・・という話をよく耳にします。
プリント価格の競争は、L判プリントだけに限りません。写真をただ並べただけの写真ブックで、1コマあたりのコストがL判プリントよりも安いものが登場しました。
バラバラの写真よりも写真ブックのほうが付加価値があります。アルバムを別に用意して はめ込む手間が必要ないのも魅力です。いままで1枚ずつプリントにしていた撮影業者が、ブック形式に乗り換える傾向があると言います。
写真のデジタル化とオンデマンド印刷の普及は、写真の仕上げ形態にも変化をもたらしています。写真の保存方法は、従来のアルバム形式から、写真ブックや写真集に変わっていくと予想されます。
デジタル画像は回線で送れるので、伝送速度が上がれば大量の画像を遠隔地で加工することも可能です。現像処理が必要なフィルムから、デジタル画像への転換は、写真の仕上げ形態にも影響を与えています。