2014/03/23(日)消費増税前の駆け込み需要

 4月1日からの消費税増税前に買っておこうと、一部で駆け込み需要が発生しているそうです。どうせ要るもの、すぐ使うものは、いま買っておいたほうが3%得するとの考えからです。果たしてそうでしょうか?

 まず言えることは、「3%得する」のではなく、3%余分に払わなくて済む、ということです。この低金利の時代に銀行預金の利息はないも同然です。物に換えておいたほうが、勘定的に有利な場合もあります。その「有利な場合」とは?

 通勤・通学の定期券は、3月末日までに購入すると税率5%(従来運賃)のままのところが多いようです。いずれ買うのなら早めのほうがお得です。(しかも最大長期間で)
 そのほかに原則定価販売のものは、いまのうちに買っておいたほうがいいでしょう。ただし、図書券のように非課税のものは、4月1日以降も現行価格のままです。買い占めたらアホをみます。(買うなら現物の本です)

 変動相場制のものは、早めに購入するのが得かどうかは疑問です。増税後に売れ行きが落ちれば値引される可能性があるからです。
 Windows XP のサポート終了を間近に控えて、OS の乗り換え需要が増えています。その関係で販売価格は上昇気味です。アナログ放送終了のときの地デジチューナーみたいなことはないでしょうが、駆け込み乗車は危険です。

 消費増税が痛いのは、このあとずーっと税金が3%余分にかかることです。しかも2年足らずでさらに2%増しになるかもしれません。
 いま目先の3%分をしのいだところで、所詮は庶民のささやかな抵抗に過ぎないことを皆知っているはずです。それでも3月末のスーパーは、買い物客でごった返すでしょうね。
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