2017/07/08(土)コガネムシの幼虫を水責めで駆除

 このところ鉢植えのパッションフルーツに異常が見られます。余った予備の苗を6号のスリット鉢に植えておいたら開花して実をつけたのですが、鉢が小さいのでせっせと水やりしすぎたのがいけなかったのか、葉っぱが黄変して落葉し始めました。このままではいずれ枯れてしまいます。

 少し乾かし気味にしてから弱っている株を抜いてみたら、コガネムシの幼虫がポロポロこぼれてきました。まだ小さい幼虫ですが、鉢が小さいから致命傷です。根がパンパンになっていると思ったのに、虫に食われて逆にスカスカの状態です。もう一鉢も同じ状態。(これはいかんわ)

 全部で 20 鉢ほどあります。実が生っているので殺虫剤は使いたくありません。かといって土をすべて落として植え替えるのは季節的に株の負担が大きすぎます。何かいい方法はないかと考えていたら、鉢ごと水没させて害虫を殺す話を思い出しました。植物は水没しても多少の時間は耐えられますが、虫の大半は数分で溺死します。水責めです。(これだね)

 水のやりすぎを疑って、ちょうど乾き気味にしていたところだったので、さっそく実行してみることにしました。バケツに水を張り、鉢ごとどっぷり水に浸します。鉢が小さいのが幸いしました。10 号鉢だったら入れるバケツがありません。作業効率と駆除効果を考慮して 10 分ほど水に浸します。数が多いから半日仕事です。

 ある程度肥大した実はこれから成熟期なので落ちずにいますが、最近授粉した実はすべて落果してしまいました。鉢が小さいからせいぜい1果か2果と踏んでいたので、摘果する手間が省けた形です。でも葉っぱの多くが黄変して落ちてしまい、根もボロボロの状態で、果たして無事収穫できるでしょうか?

 幸いなことに半分くらいの鉢は葉っぱも青々として元気です。コガネムシの幼虫がいなくてもいちおう念のために水没させておきました。上からの水やりは、水の通り道ができていて鉢全体に回らないことがあるので、ちょうどいい機会です。しばらくは直射日光が長時間当たらない場所に置いて様子見です。

 ちゃんと水やりしたのに調子がおかしいときは、根を害するコガネムシの幼虫を疑ってみることです。弱っているときにさらに水やりすると根腐れをおこして枯死する可能性があります。いったん乾き気味にしてから水没させるやり方は、害虫駆除を兼ねて1回くらいはしたほうがいいのかもしれません。
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