2009/03/12(木)標準反射板の代用品

 前回、カラーメーターを持っていないアマチュアは、標準反射板を使うといい・・という話をしました。でも、標準反射板を持っているひとは少ないでしょうね。

 標準反射板は、露出計メーカーのセコニックから、手帳サイズのものが販売されています。プロ機材の銀一からは、A4サイズのものが出ています。2枚入りで千数百円です。別に送料が掛かりますが・・・

 標準反射板が手元になければ、ニュートラルグレーのもので代用します。露出の判定に使うのでなければ、反射率18%である必要はありません。色の偏りがないグレーであれば、色温度の判定に使えます。
 実際に色の偏りがないニュートラルグレーのものは、なかなかありません。ペンキの黒と白を混ぜると、微妙に青か茶色に偏ります。

 ニュートラルグレーがないなら、色の濁りのない白い紙でもいいように思いがちですが、真っ白に写ったら計測できません。
 8ビットの場合、RGBの各数値が255,255,255だったら、データが飽和してしまったことになります。もう少し露出を抑えたら、235,248,224だったかもしれません。白トビしてしまった「白」は、色の判定には使えません。

 では、画像ソフトで18%グレーを作り、インクジェットプリンターで出力したものを使う・・というのはどうでしょう。銀一の標準反射板は、インクジェット出力です。
 使う紙と印刷モードが合っていればいいですが、一般的にニュートラルグレーで印刷される保障はありません。純正ペーパーを使えばいい・・といった単純なものではないようです。

 水道や排水に使うグレーの塩ビ管は、比較的色の偏りがなく、反射率も標準反射板に近い素材です。ホームセンターに行けば売っています。
 シビアな撮影には不向きですが、おおよその参考値は得られます。使わないよりは、よほどマシですね。いつも同じ塩ビ管をつかっていれば、微妙な色の偏りもわかってきます。
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