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2008年08月05日の記事

2008/08/05(火)蛍光灯での撮影

 知り合いの呉服屋さんから、ホームページに載せる商品写真の撮り方を教えてほしいと頼まれました。女性社員に撮らせているが、どうもうまくいかないそうです。

 撮影現場に行ってみると、床に着物を置いてデジタル一眼レフで撮ってました。蛍光灯と外光のミックス光源です。着物の色がうまく出ないと嘆いてました。
 蛍光灯は輝線スペクトルがあるので、人間の眼には太陽光と同じでも、カメラにとっては緑色がかった光です。人間は、自分の目に見えないものは信じることができません。納得させるのは難しいですね。

 窓側のブラインドを下ろして、蛍光灯だけで撮影するようにしました。カメラはFUJIFILMのFinepix S5proです。新しく買ったそうです。一丁前ですね。
 S5proには蛍光灯の補正モードが5つもついています。使っている蛍光灯が昼白色だったので、2番目の「昼白色」にセットしました。銀一の標準反射板を被写体の上に置いて、テスト撮影です。

 いままでは自動露出で撮影していたそうですが、マニュアル露出で撮るように指示しました。オートのままだと、白い着物と黒い着物では、露出がバラバラになってしまいます。

 テスト撮影したデータを早速パソコンに入れて、Photoshopで開きます。標準反射板の部分をスポイトで抽出して、RGBの数値を確認します。
 三原色とも同じ数値がピッタリ並んでいました。バッチリです。モニターの色がどうなっていても、RGBが同じ数値なら色の偏りがないグレーで撮れていることになります。

 いままで苦労して撮っていたのに・・目から鱗が落ちてスッキリしたようです。
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