2010/07/01(木)デジタルバックの値下がり
もともと日本国内の価格は、海外よりも割高でした。プロ用機材はアフターサービスの問題があります。人件費が高く、手厚いサービスが必須の日本では、割高になるのは必要悪みたいなものでした。
この値下げ攻勢で、フェーズワンの国内シェアは約9割に達したそうです。買うべきところはすべて買った・・というのが現状です。
ところがその後、さらに約百万円ほど価格が下がります。ここ2~3年で 200 万円ほど値下がりしたことになります。販売元に対する不信感が一気に高まりました。
業務用の機材は稼ぎの元だから、ある程度の金額なら仕事さえあれば元が取れます。値下がりを待っていて、仕事を取り逃がしたのでは機会損失となります。
それでも、短期間に 200 万円の値下がりは痛かったと思います。撮影でそれだけ稼ぐには、かなりの手間と努力が要ります。
「酸化セリウム」の先生によれば、多少の設備投資をしても大仕事を一発こなせば元が取れる・・という考え方はダメだと言います。そういう発想では、そのうち破綻するのは目に見えているとか・・・
修羅場を潜ってきた人だから、言っていることは間違ってはいないと思います。よほどシビアに考えないと、稼ぎがすべて機材に化けてしまうことへの警鐘でしょうね。(耳が痛いなぁ)
メーカーの人に先生は、「このスタジオに置いてある機材のうち、8割とは言わないが半分はコイツ(私)の持ち物だ」と吹聴していました。それは大げさな・・とスタジオを見渡すと、確かに私物がたくさんあります。
ブームスタンド、ライトスタンド、レフ板、ビューカメラ、ソフトボックス、カメラバッグには 67/645 一式・・・
オレは機材に余分な投資はしないよ・・という煙幕のつもりですかね。