FUJIFILM GX680 用の純正デジタルバックが不発に終わったのは、当時のパソコンの性能が不足していたのも一因でした。2005-2006 年頃といえば、Pentium D や Athlon 64 X2 のデュアルコア CPU が、ようやく登場した段階です。クアッドコアなどありませんでした。
需要家価格 238 万円という値段だけでなく、画像を扱うパソコンも最新スペックのものに買い換える必要がありました。それでもまだ力不足です。
「一体どれだけのマシンを用意したらいいんだ!」という戸惑いの声も聞かれました。撮像素子の大型化・高画素化に、処理するマシンの性能が追いつかない時代でした。
メーカーがアテにしていた写真館の多くは、RAW ではなく JPEG 画像を求める傾向があります。手っ取り早く扱えるデータでないと仕事にならない・・という風潮がありました。(デジタルに弱かったし・・)
135 フルサイズのデジイチを手にした途端に、「これでいいか」と妥協する写真館が多かったと言います。民生用カメラの画像処理エンジンは、実用レベルに達していました。
このブログでパソコンの話が登場するのは、デジタル写真と画像処理は、車の両輪だからです。フィルムに代わる実用レベルのデジイチに買い換えるには、PC 環境の更新は避けて通れない必須条件です。
長年放置したままだったので、現在の PC 環境は旧スペックもいいとこです。(カメラも然り)
ようやくデュアルコアに更新したマシンは、家内専用の台所の PC になってしまいました。まだ 135 フルのデジイチを手に入れていないから、慌てた話ではありませんが、PC 環境を整備しないことには、次のステップに進めません。
フィルム代と現像料が要らないとか何とか言うけれど、デジタル写真は金食い虫ですね。