2008/09/12(金)政治家の顔写真
「酸化セリウム」の先生のところにも、選挙ポスター用の顔写真を頼みにくる政治家がいます。
ずいぶん前に、若手候補者の顔写真を撮ったときは、かなり手間暇をかけました。一度撮影したあとで原板をチェックしていて、「どうも気に入らない」と、自分から再撮を申し出たそうです。
写っているのが「ただの若造」にしか見えなかったのが、不満だったと言ってました。
いろいろ考えた結果、政治家に必要なものは、きちんとしたきれいなメイクではなく、エネルギッシュを感じさせる脂ぎった照りだという結論に達しました。要するに「アブラギッシュ」でなければならないわけです。
2度の撮影で使ったフィルムは、ブローニーで100本を超えたとか・・・
選挙ポスターがよかったのか、この若手候補者は国会議員に当選です。
地方の選挙は別として、国政クラスの選挙ポスターは、電通などの大手広告代理店が請け負うのが普通ですが、このときは違ったそうです。当選経験のない若手の候補者だから、ツテを頼って依頼がきたのだと思います。
その後、解散総選挙になるたびに、ポスターの撮影依頼が続いています。コマーシャルフォトから足を洗ったので、広告代理店からの仕事はすべて断っていますが、この政治家からの依頼は受けているそうです。
撮り直しまでやった結果、初当選できたので、意気に感じた以外にゲンを担いでいるのかもしれませんね。