2008/09/16(火)黒塗りの超望遠

 パパラッチといえば、盗み撮り用の大口径望遠レンズ1本だけを担いだ姿を連想します。1点豪華主義のサンニッパ(300mm F2.8)です。
 サンニッパといえば、白い鏡筒のレンズを思い浮かべるひとが多いと思います。

 先月開催された北京オリンピックでは、白塗りと黒塗りのレンズの数が肉薄していたというニュースがありました。白塗りはキヤノン、黒塗りはニコンです。
 4年前のアテネでは、白塗りが圧倒的でした。ニコンの巻き返しです。「酸化セリウム」の先生によれば、北京は黒のほうが多かったとか・・・ あの先生、キヤノンが嫌いだからそう見えたのかもしれません。

 レンズの鏡筒の色がなぜ白と黒の二派に分かれたのか、詳しい事情は知りません。白玉が一種の流行だったので、その延長でしょうか?
 以前、黒塗りのメーカーのひとから、白い塗装よりも黒い塗装のほうが難しいという話を聞いたことがあります。黒い塗装をする技術がないから、白く塗って誤魔化しているという言い分です。どうなんでしょうね。
 手抜きをしないニコンが黒塗りを採用しているから、この話はまんざらガセではない気もします。変なところで堅物のニコンは信用がありますね。

 ミノルタα用のサンニッパは、タムロンで作っていました。内情を知っているひとは、価格が安いタムロンを選びました。ただし、鏡筒の色が違ってました。
 ミノルタが白だったのに対して、タムロンは青味がかった水色でした。OEM先に遠慮したようです。黒にすればいいのに、やっぱり黒塗装は難しいんですかね。

 一度だけ白鏡筒のタムロンがカメラ量販店に並んだことがあります。即完売だったそうです。知ってるひとは知ってるんですね。
OK キャンセル 確認 その他