2009/01/05(月)プロ機材の「メッカ」

 名古屋界隈で、プロ用写真機材といえば、「プロフォート」の名が頭に浮かびます。40年ほど前に写真材料卸商社(敷島)から分離独立した日本プロフォート(通称=日プロ)です。

 日プロは倒産して、もう会社自体はありません。
 往時の名古屋支店長だった鶴見氏は、業界では名の知れた人物で、名古屋支店は別名「鶴見商事」とさえ言われていました。最後は社長を務めましたが、「さすがの鶴さんもあの状態で渡されたのでは・・」と、擁護する声をよく聞きました。

 この鶴さん、どっこい「プロフォート名古屋」という名で、まだ商売をしています。プロ相手の卸売はやめてしまいましたが、カメラ愛好家を対象にプロ機材やクラシックカメラを販売する、隠れ家的ショップを経営しています。業界人のみならず、アドアマにも顔が広い人でした。
 用事がないので、しばらく顔を出していません。今度リサイクルショップに行ったときにでも、立ち寄ろうかと思っています。懐かしいですね。

 実は、私も「鶴見商事」のメンバーでした。日プロの社員ではなかったのですが、新しい機材が入荷すると、鶴さんから「これ売ってや!」と声が掛かります。
 「あんたに売りつけようなんて思わへん、紹介してくれたらいいのや!」とか言われて、知り合いのプロの連中に案内するなど、ずいぶん協力しました。
 販売に関しては、鶴さんは「商売の神様」みたいな人でした。カリスマ的存在です。

 「酸化セリウム」の先生も、「鶴さんのところに行くと、買う気がないのに事務所を出るときには何か手に持っている」と、その商才に感服していました。何でオレはこの機材を手に持っているんだろう?と、いつもキツネにつままれたような気分だったそうです。

 「今度、鶴さんのところへ行くときには声を掛けてくれ」と言われています。久しぶりに雁首揃えて、顔を出しますかね。
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