2009/01/23(金)子供写真館の模倣
振袖レンタルショップや呉服店が、こぞってスタジオ設備を導入した時期には、子供写真館を真似て参入する業者もありました。
呉服は斜陽産業とみて、成長産業の子供写真館に業態変更をしようとしたわけです。実際に勝ち組になれた業者は少数でした。
子供写真館のメインイベントは七五三です。いまでは年中行事という声も聞こえますが、やはり秋が本番です。ほかの時期は、神社が七五三をやってないし・・・
子供相手のスタジオは、1年分を3~4ヵ月で稼がなくてはなりません。いいように見えて、業界紙などでもてはやされている割には、結構きつい商売です。誘いに乗って参入した呉服店で、辛酸をなめたところはたくさんあります。
成人式の振袖だけに限ってみても、呉服店はスタジオ事業に参入しやすい業態です。振袖の商戦は、成人式が終わった次の週から春までがピークです。(最近では前の年の暮れからスタートするようですが・・)
5月の連休あたりから前撮りを始めれば、子供写真館が一番干上がっている時期にスタジオをフル稼働できます。お客から注文を取った写真集が市中を巡り、広告塔の役割を果してくれます。一石二鳥ですね。
子供写真館に業態変更しなくても、呉服店の本業にスタジオ写真を取り込むことで、業績のアップが図れるという、ツボを心得た考え方をする経営者は賢明です。
ついでに、子供写真館に奪われた、七五三の需要を取り戻そうとする呉服店もあります。皆さん、商売人ですからね。
問題は、子供写真館に対抗して、基本撮影料を安く謳うところが多いことです。同じ土俵にのって「おとり商法」まがいの宣伝を打つことが、自店のイメージアップにつながるとは思えませんが・・・