2012/04/03(火)懐かしのスクエアサイズ
そんな中で、子供でも買えそうなカメラがありました。フジペットです。昭和 32 年の発売だから、55 年前の話です。当時の定価は 1950 円だったそうです。現在の貨幣価値に換算すると 10 倍くらいでしょうか?
1号機は、ブローニーフィルムを使うシックス判でした。裏ブタに赤い覗き窓があって、フィルムの裏紙に印刷してあるコマ数字を頼りに巻き上げます。
このカメラは爆発的にヒットしたそうで、初めて使ったのがフジペット・・という人は大勢いるみたいです。団塊の世代か、その上ですね。小学生のころに友だちが「フジペットが欲しい」と言っていたのを覚えています。年代的に 135 判のフジペット 35 だったかもしれません。
我が家のカメラは、マミヤスケッチでした。35mm フィルムを使う、金属製のガッチリした小型カメラです。変わっていたのはフォーマットサイズが、スクエアサイズということです。原板は 24x24mm の真四角でした。
裏ブタは、ニコン F みたいに底ブタと一体で外れる式です。近所の写真屋に持っていったら、開け方がわからなくて往生しました。どこかに電話して聞いていましたが、とうとうあきませんでした。
20 枚撮のフィルムで 30 枚撮れると言うと、「そんなバカな」と信じてもらえません。子供の言うことだと思って、馬鹿にした態度です。(そのくせちっとも蓋があかない)
すったもんだした挙句、フィルムを詰めてもらうのは諦めました。それから二度とその写真屋には足を運びませんでした。子供心に、この店はダメだとインプットされてしまったようです。
2012/04/02(月)真四角の撮像センサー
スクエアサイズの撮像素子が検討されているとの噂があります。135 フルサイズ用の交換レンズを使って、シックス判よりひと回り小さいカメラを想定しているようです。
お中元・お歳暮など商品の置き撮りには便利なフォーマット形式です。縦位置・横位置が関係なしにカメラをセットできます。フィルム時代には、シックス判のハッセルブラッドがよく使われました。
カタログに載せる程度の写真なら、フルサイズのデジタル一眼レフで十分です。ボディーを買い増ししてもレンズが共用できれば、投資金額が抑えられます。
撮像センサーのサイズをどうするか?ですね。単純に 36x36mm にはならないはずです。ライカ判のイメージサークルを超えてしまいます。ワイド系を無視すれば、支障なく使えるとは思いますが・・・
対角線の長さを同じにすれば、ライカ判のイメージサークルを超えずに済みます。対角線の長さは、43.27mm でしたね。これを正方形にすると、1辺の長さは 30.6mm となります。
面積で比較すると、1.083 倍です。画素数は単純に考えて 8% 強増える計算です。もし同じ画素数に揃えるなら、1辺の長さは 29.4mm となります。これより小さくすることはないでしょう。
怪しい噂に踊らされて、またつまらぬ計算をしてしまいました。それでもこのスクエアサイズ、プロ用デジタルバックの約半分の面積に相当します。アドアマ層まで獲得できると考えれば、実現性は十分ありそうです。
2012/04/01(日)業務用の撮像センサー
フィルム時代は、高画質化する方法は単純でした。フォーマットサイズを大きくするだけのことです。フィルムは安いコストで高画質化が可能でした。
ラージフォーマットのカメラは構造が単純で、レンズとフィルムの間を蛇腹で覆っただけのシンプルなカメラで撮影できます。
それがデジタルになって事情が一変しました。大きな撮像センサーを作るには莫大なコストが掛かります。ブローニーフィルムよりも小さいセンサーで写真を撮ることになり、シノゴを基準に揃えていたレンズは、ほとんど使えなくなりました。
業務用としては見向きもされなかったセミ判の一眼レフが、プロ用カメラの主流に躍り出ます。手持ちの機材で流用できたのは、シックス判のハッセルブラッドくらいでした。
個人レベルで使っていた 35mm 判一眼レフの交換レンズが、サブカメラのレンズに昇格しました。フィルム時代には考えられなかった事態です。
プロユースの場合は、アマチュアみたいに「手持ちのレンズがそのままの画角で使えるフルサイズを希望」なんて甘いレベルの話ではなかったわけです。
業務用途の撮像センサーが大型化することは多分ないでしょう。あってもセミ判同寸までだと思います。コストパフォーマンスが重視される世界です。
135 フルサイズ用のレンズが使える、スクエアサイズの撮像センサーが検討されているとの噂があるようです。プロ用のユースを考えれば十分あり得る話です。ひと回り小ぶりなハッセルがそのうち登場するかもしれません。
今日発表があれば、たぶんエイプリルフールですが・・・