2019/09/15(日)防犯カメラのレンズを交換

 防犯カメラの画角はどのくらいがよいかは、ケースバイケースです。広ければカバーできる範囲が大きい反面、被写体のサイズが小さくなって、人物の表情や車のナンバーなど視認性が悪くなります。少ない台数で全体をカバーしようとすると超広角レンズが有利ですが、玄関前のカメラは門扉をくぐる人の表情がわかる程度に拡大されたほうが実用的です。

 最初に購入したカメラは、なるべく広い範囲をカバーできるよう、超広角レンズ付のものを選びました。焦点距離は 2.8mm、撮像版のサイズが 1/2.7 インチというからそこそこ広角です。カメラが4台、イーサネットケーブルで電力も送れる PoE 4チャンネル NVR とセットでした。

 ところが、実際に使っていくうちにスペックどおりでないことがわかってきました。PoE の本来の規格は 48V 程度の電圧をイーサネットケーブルで送ることになっています。実際にはセット品の NVR から送られる電圧は 15V しかありませんでした。LAN ケーブルが長くなれば電圧が落ちます。PoE でカメラが作動する電圧は 12V のようです。(減衰の余裕は 3V ?)

 この NVR に正規品の PoE カメラを接続しても動きません(電圧が足りない)。このカメラを正規品の PoE スイッチに接続しても動きません(壊れるかも)。4台セットの限られた環境の中でしか作動しない、拡張性に欠ける代物でした。販売元に問い合わせたら、いま供給しているセットは 48V 仕様に変わったと言います。どうやら処分品をつかまされたようです。

 そこで 48V 仕様の NVR とカメラ1台のセットを追加で入れました。カメラのレンズは 3.6mm だから、画角は狭くなります。それはそれで使い道があるかと納得して買ったのですが、なんと!最初に買ったカメラと同じ画角でした。つまり、4台セットのカメラが 2.8mm レンズいう謳い込みはウソだったわけです。

 いまでは超広角レンズ付の防犯カメラが単品で売られていますが、当時は 3.6mm 付が主流でした。いまでもセット品は相変わらず 3.6mm 付がほとんどです。そこで 2.8mm から始まるズームレンズ付のものを追加しました。この手の商品は気をつけないとバチものをつかまされます。PTZ を謳いながらズームが電動でなかったり、ひどいのはパーン・ティルトまで手動です。(つど脚立にのぼれ!てか)

 ズームレンズとはいっても実際にはバリフォーカルです。画角を変えればピントがズレますが、オートフォーカス機能ですぐに合います。定位置が決まるとズーミングすることはほとんどないですね。駐車場などは目いっぱい広角側、玄関前は来訪者の表情が読み取れるようアップぎみにしています。

 2.8mm の表示に騙されて買った4台セットのカメラは、だんだん使い道が限られてきました。そこで 3.6mm のレンズをもっと焦点距離の短いものに交換することにしました。カメラをバラシてみると、レンズマウントは M12 のようです。ねじ込み式の鏡筒を接着剤で固定してあります。これをカッターナイフでそぎ落とすと、レンズ部分を回して取り外すことができました。

 ゴムパッキンを外すと、レンズに記載されていた焦点距離は 2.8mm ではなく、やはり 3.6mm でした。これをより広角のレンズに交換するわけですが、事はそう単純に運びません。あちこちに落とし穴が待ち受けていました。(つづく)

2019/09/12(木)LAN 内に複数の NVR が混在

 新調したルーターをゲートウェイにして、防犯カメラをネットから切り離しました。前から気になっていたのですが、NVR にも DHCP 機能の項目があります。NVR が取得する IP アドレスはルーターにお任せ、という意味ならいいのですが…

 最初に買ったインチキ PoE の4チャンネル NVR は、スイッチングハブの動きをするらしく、NVR 自体の存在感はほとんどありません。他の NVR からこの NVR につないだカメラも検出できます。同様に、LAN 内のカメラならどれでも画像を表示できます。4チャンネルだから4画面までしか指定できないだけのことです。

 なるべく少ない台数で管理したくて、現在は 16ch の NVR をメインにしています。カメラを一斉検索すると、「LAN 内に複数の NVR があり、この構成を停止するかどうか」という警告が出ますが、OK してそのまま進んで問題なしです。キッチン台の小型モニターにも掌サイズの NVR が仕込んであります。こちらは警告すら出ずに動いています。

 ところが、テスト的に導入した 32ch NVR を動かした途端に、カメラの IP アドレスが乱れるようになりました。どうやらこの NVR が DHCP に干渉しているみたいです。ルーターの DHCP 機能で IP を固定化することにしたのは、こうした事情もあります。

 ところで、どうして 32ch なんてキワモノを試す気になったかというと、「4K 入出力対応」に興味があったからです。32ch といっても 1080P の話です。4K は画像サイズが4倍だから 8ch しか表示できません。将来に備えてテスト的に使ってみることにしたわけです。

 対応するのは、1080P、5MP、4K です。1080P で 32ch、4K で 8ch になるのはわかりますが、 5MP が 25ch というのは計算が合いません。記録と出力が 500 万画素ないのでは? 実機の管理画面で確認したら 5MP は 32ch になってました。どうもインチキっぽいですね。

 CPU はヒートシンクが貼られていて型式は確認できませんが、いまどきの Hi-3535 なんかより古いタイプであることは間違いなさそうです。他の NVR と比べて動きがもっさりしてるし、アイコンが出てもクリック可能になるまでに少し時間が掛かります。(普通にやるとスカばっか)

 5MP や 4K(8MP) のカメラは手元にないから実際に使うのは先の話ですが、1080P のカメラでもたもたやってるようでは、実力より少し(というか、かなり)オーバースペックだったんじゃないですかね。(1万円ちょっとの商品に文句を言うのはなんだけど…)

2019/09/11(水)IP 設定をミスってボロボロに

 ネットと隔離された環境になって、わが家の防犯カメラはセキュリティーが強化されました。厳密には WiFi を通して不正アクセスされる可能性は残りますが、もろネットにつながっているよりは、はるかに安全です。WiFi を切って有線 LAN だけにすればより安全だけど、WiFi 接続のカメラを考慮してルーターを新調した意味がなくなります。

 いままでと同じセグメントだから、とくに設定し直すこともなく従来の環境を引き継げました。ところが、次の日になって LAN ケーブルの配線を変えた途端に、カメラの映像が出なくなりました。一部の画像は表示されてるから、NVR の故障ではなさそうです。

 IP 網をチェックしてみたら、カメラの IP アドレスが変わっているじゃありませんか。違うセグメントの IP アドレスです。ひょっとしてこのセグメントは、初期状態のルーターのものでは? ちゃんと設定を変えたはずなのに、なんか変なの…

 もう一度ブラウザでルーターの設定画面を開き、セグメントを前のものに変更しました。「設定」ボタンを押してと…。そこで「保存」ボタンが別にあるのを思い出しました。最後に押せばいいわと思って、実際には押してなかったのかも? (バカな私)

 ローカルネット内のすべての電源をリセットして、カメラが従来のセグメントに戻るのを期待しました。ほとんどのカメラは復帰したのですが、どうしても2台が戻りません。カメラに直接アクセスしようとすると、LAN ケーブルで信号のほかに電力も供給しているからやっかいです。設置場所から外してこないといけません。

 NVR レコーダーに IP アドレスを変更する機能があって、これでなんとかしのげました。一旦ゲートウェイのセグメントを直してから、次いでカメラの IP アドレスを指定するなど、ちょっとしたコツが要ります。とりあえず、メインの NVR はルーターを変える前の状態に復帰しました。

 たまに調理中に外の様子を見たいときがあって、キッチン台に小型のモニターを壁付けしてあります。そのために別の小型 NVR をモニターの後ろに仕込んであります。カメラの画像は LAN ケーブルで送れますが、モニターの近くに NVR がないと何ともならないからです。こちらは録画する必要はないので、掌サイズの小さなものを用意しました。それでも一丁前に 8CH です。

 DHCP でカメラの IP アドレスが変わってしまうと、その都度 NVR ごとに設定を合わせないといけません。そこで、カメラの IP アドレスを固定化することにしました。マックアドレスでカメラを指定しないといけないから、ちょっと面倒ですが、一度やってしまえばあとは楽です。マックアドレスは NVR で確認できます。
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